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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

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2012-09-28 06:49:40 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信1389(120928)をお届けします。

・「領土問題は存在しない」と野田首相が〇〇のひとつ覚え

 野田首相は国連総会に出席して、尖閣問題を頭に「領土問題は存在しない」と強調すr演説をしました。そう強調することで、日中間の対立解消に何か役立つのでしょうか。そう強調することが、現在取るべき最善の方策なのでしょうか。

 「領土問題が存在しない」と繰り返しているうちにも、中国はどんどん「領土問題化」させています。中国がこの問題を「核心的利益」と主張する以上、その中国と向き合うことを避けることはできません。なんらかの対応が必要です。「領土問題は存在しない」と繰り返していることは、大きなダチョウが頭だけ隠して尻隠さずの状態です。藪の中に頭だけ隠して「自分は見えない」と思いこむようなバカげた仕業です。ダチョウの大きな図体は丸見えなのです。領土問題は、歴然として存在しているではありませんか。なぜ事実を事実と見ないのでしょうか。

 事実、米ロサンゼルス・タイムズ紙は今月24、25日の両日、北京発の記事2本を国際面に掲載しました。24日付けの記事は、「(尖閣をめぐる領土問題が)1世紀以上も争われてきた」と報じました。25日には、「19世紀後半までは(尖閣諸島の領有に関し)中国側が最も強く主張していた」と解説しました。

 日本のリーダーは昔から、自分に都合の悪いことは「ない」と言って、「存在しない」ことにしてきました。その悪い癖によって、どれだけ誤った歴史を作ってきたことか。アメリカと戦争を始めた時もそうでした。日本に都合の悪い数字は存在しないことにして、「アメリカに勝つ」という結論を出し真珠湾攻撃に踏み切ったのでした。

 経団連の米倉弘昌会長(住友化学会長)ですら、昨日9月27日に訪問先の北京での記者会見で「(野田首相の発言は)理解しがたい。民間の交渉なら通らない。あまりおっしゃってもらいたくない」と、明確に批判しました。

 ジャパン・ハンドラーズ(日本を操る人)の代表格、リチャード・アーミテージ元米国務副長官も、「話し合いで問題解決を」と、日本政府に”圧力”をかけています。「領土問題と認めろ」と言っているわけです。だから、野田首相も自分が主張していたことはごまかしていつの間にか、実質的に領土問題を話し合うでしょう。話し合うことが最善ですから、そのこと自体は歓迎します。それにしても、ウソつき野田首相はこれまでに「ペテン師」の尊称を奉られていましたが、さらに「ごまかし屋」の敬称も差し上げなければならないようです。

 明日9月29日は、日中国交回復40周年の節目の日です。40年前、時の首相、田中角栄氏と、中国の実力者だった小平氏は、「尖閣の領有権問題は棚上げし、解決は次世代の知恵に待とう」と”大人の知恵”でそっと寝かせておくことにしたのでした。

 その寝た子を起こしたのが、石原慎太郎とかいう東京都の知事をやっている”バカ者”です。わざわざアメリカまで行って、「尖閣は東京都が買う」などとスタンドプレーをやってみせました。
そして、野田首相が「国有化する」と連鎖反応。丹羽宇一郎・中国大使が「そんなことをすれば大事になる」と言えば、「ふらちモノ」と更迭してしまう。揃いもそろって、「愚かモノ」のオンパレードです。

 そうした都知事の所業や野田首相の〇〇の一つ覚えをきちんと批判しないのが、朝日や読売といった大手の新聞と、NHKをはじめとするマスメディア。揃いもそろって「ゆるフン」のジャーナリズムです。

 結局、私たちがしっかりしないと、もっと酷いことになりかねません。