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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1374 ・「日本維新の会」で日本は良くなるでしょうか

2012-09-13 06:45:22 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1374(120913)をお届けします。



・「日本維新の会」で日本は良くなるでしょうか



 「日本全国での大戦(おおいくさ)が始まります」と橋下徹氏が見栄を

切って、日本維新の会が昨日9月12日に発足しました。すでに公表済

みの「維新八策」は、首相公選制や消費税の地方税化(地方交付税の

廃止とセット)、道州制の導入、TPP(太平洋経済連携協定)への参加、

衆院議員定数の半減、参院の廃止などを掲げています。



 このうち首相公選制や衆院議員定数の半減、参院の廃止などは、当面、

単なるスローガンとして「選挙用プロパガンダ」に利用するだけということ

でしょうか。「いうだけ得」の無責任な打ち出し方、いわば”芸人政治”のお

祭り騒ぎといえそうです。結局、民心をひきつけるためだけの奇をてらう

政策が並び、その”人気”にあやかろうと集まってきた人々の中には「なん

とか衆院議員になりたい」だけの”権力亡者”がうごめき、ひしめきあってい

るように見えます。



 具体性のある「TPPへの参加」は、橋下維新が新自由主義政党であ

ることの本質を端的に示しています。元横浜市長をはじめ取り巻くブレ

ーンからいっても、小泉・竹中路線の焼き直しであり、「いまさら」といっ

た印象です。


 こうした勢力が仮に国政に影響力を持つ数を確保した場合、日本の

政治はどのような変化が起きるでしょう。「選挙で選ばれてきたのだか

ら、オレのいうことが『民意』だ」で押し切る独裁政治がはびこりそうで

す。日本と世界の現代史を検証し、その中から将来の進路を見定める

オーソドックスな手法は、まったく顧みることがない。歴史は、自分の都

合がいいように捻じ曲げて吹聴する、そんな現象が目に見えます。



 それにしても、大手紙の取り上げ方も常軌を逸しています。いまや

「橋下維新」を見出しにしない日はありません。しかし、考えさせる報

道は少なく、メディアもお祭り騒ぎをしているように感じます。



 ただ、橋下維新自体、化けの皮が剥がれつつあります。内部の不和

も伝えられるようになりました。どだい「八策」などという怪しげなスロー

ガンでいつまでもめくらましが続くとはかぎりません。メディアにも批判

的な報道が増えつつあります。



 何よりも大事なことは、私たち有権者が何が良くて何が悪いか、識別

する力、判断する力を磨くことではないでしょうか。自分の目でよく見て、

自分の頭で考えれば、おのずから決着させることができるはずです。ぼ

くは、消費増税や原発再稼働、TPPに反対し、シロアリを退治するととも

に、自然エネルギー技術の開発促進、介護・福祉産業の育成、農林水

産業を振興する新技術の開発・普及を進めようとする勢力を育てる必要

があると切実に思っています。尖閣、竹島などの領土問題は、話し合い

によって「平和の海」構築が少しでも前に進むよう、粘り強く取り組むべき

と考えます。



 衆院総選挙は、年内の臨時国会で議員定数を是正し1票の格差の違憲

状態を解消した後、年明けの臨時国会冒頭という見方が強まっています。