生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1383 ・「ウソつきのダメ」で日本はどこへ行くのでしょう

2012-09-22 07:04:51 | 日記
お早うございます。
生き生き箕面通信1383(120922)をお届けします。

・「ウソつきのダメ」で日本はどこへ行くのでしょう

 圧倒的な大差で、民主党代表に野田佳彦(わるひこ)氏が選ばれました。これからしばらくの間、日々、嫌悪感を伴う政治が続きます。野田氏の本質は、虚言癖などという生易しいものではありません。その場その場で、その場の雰囲気に合わせた言動を吐き散らし、最後は「決める政治」などという文言で「国民を不幸に陥れる」。

 そんな野田氏の再選を、本日の新聞はどう受け止めたでしょうか。

 まず、読売新聞は、「数字上は大差だが、多難な前途を考えれば、ほろ苦い勝利でもある」としました。そで見出しには、「『離党』恐れて政策は定まらず」を立て、政権運営が一層厳しくなった」と指摘しました。なにしろ「反野田」の国会議員票が、114票に達し、野田陣営の票読みの「100票は越えない」を軽く上回りました。衆院の過半数(239票)割れまであとわずか9人です。しかも、離党のタイミングを狙う議員はあとを絶たずの状況です。

 原口一博氏は代表選で第2位につけるサプライズでしたが、選挙戦中、最も明確に野田批判を繰り返し、消費増税批判、原発再稼働批判を展開しました。地方議員票と党員・サポーター票は、野田氏以外では原口氏がトップでした。小沢氏グループが離党した後、はしごを失った「小沢支持」の票が流れたものと見られます。

 日本の行方を判断する場合の野田氏の政策は、ひと言で言えば、「古い自民党」路線です。自民党の悪い面がよりによって、野田氏のスタンドポイントであることが明瞭になってきました。

 おそらく野田氏は、総選挙後、参院のねじれを解消するためにも、大連立崩れの「保守グループ」結成を模索するのでしょう。野田氏の後ろには、財務省を筆頭とする官僚群、経済界、アメリカがついています。シロアリ官僚群、新自由主義の財界、日本属国化の仕上げを図るアメリカという「官・財・米」の強力な支えがあります。そのパペット(操り人形)として、日本丸のカジをとります。踏み台にされるのは、私たち庶民です。


 東京新聞の長谷川幸洋氏は、「約束を平気で次々と破る野田佳彦という政治家」と題する評論を「現代ビジネス」(9月21日号)に寄せています。インターネットでみると、「野田氏は信念の政治家ではない」と断定しているそうです。

 こんな人物を大差で選び出す「民主主義」というシステムには、重大な欠陥があることを改めてあらわにしました。人々がいくら声を上げても「オスプレイを沖縄に配備する」、人々がいくら声を上げても「原発を再稼働する」、人々がいくら声をあげても「消費税を増税する」。だからといって私たち一人ひとりが傍観者になってしまっては、たとえ民主主義の形は残っても、死んだも同然です。憲法は、国民一人ひとりが日々、憲法を生かす努力を求めています。