生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1368 ・細野出馬をめぐって朝日と読売がてんやわんや

2012-09-07 06:50:23 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1368(120907)をお届けします。



・細野出馬をめぐって朝日と読売がてんやわんや



 本日9月7日の朝刊で細野環境・原発相の出馬をめぐり、朝日と読売

の記事は真っ二つに分かれました。いずれも一面トップで大々的に取

り上げましたが、読売は「細野氏きょう出馬伝達」と出馬説、これに対し

朝日は「細野氏、出馬見送る意向」と見送り説です。どちらかが、大誤

報ということになります。



 なぜ、真っ二つに分かれたのか。読売は記事の中で、「細野氏は6日

夜、『まだ決まっていない』と周辺に語った」としており、本人は「未定」な

のだから、出馬とする感触はほかで得たわけです。それは、「細野氏の

出馬を求めている若手議員は7日中に出馬表明の記者会見を行いたい

考えで、『細野氏が出馬しなかった場合の損失は計り知れない』として、

出馬要請を断るのはむずかしいとの見方を示した」ということです。何の

ことはない、「若手が『出馬はいまさら断われへんやろ』というた」というこ

とを根拠として、「出馬説」を飛ばしたわけです。それなら、推測記事とし

て扱い、一面トップにもって来なければいいのですが、何がなんでも「細

野動向」をトップにもってきたかったのでしょう。無理に作った一面トップ。

読売の一面トップは、”飛ばし”が得意な週刊誌並みのようです。


 一方、朝日の「見送り説」の根拠は、「城島光力国会対策委員長は6日、

記者団に『立候補するならけじめをつけるべきだ』と述べ、閣僚辞任を要

求。輿石東幹事長も首相再選を支持しており、細野氏は最終的に立候

補を見送る判断に傾いた」としました。



 細野氏はいま、厳しく「人間力」が試されています。周りからちやほやと

もてはやされるとホイホイと乗ってしまうお調子者なのか、自分の現状を

冷静に見極めて対処できる器量を持ち合わせているか、です。



 こうした観点から判断すると、「見送り説」にならざるを得ないのではな

いでしょうか。何んといっても、準備不足です。一国のリーダーとして、政

策の準備もなければ、態勢も整っていません。そんな状態のまま突っ走

れば、仮に代表に選ばれ、首相になっても、すぐ壁にぶつかり行き詰って

しまうことは目に見えています。



 それに、変なことですが、民主党内のやっかみも恐ろしい。細野氏は

まだ41歳。仮に首相の立場につけば、周りはほとんどが自分より年長

者になるでしょう。日本の政界は、いまでも年功序列が幅をきかせてい

ます。政界の「いじめ」は、小中学校レベルではありません。ある意味で

こんなくだらいと思えることも、現実の政治の世界では日常的に大きな

影響を及ぼしてきました。政策や人間の資質だけで判断できないのが、

特に政界の特異性といえます。細野氏の前には、目に見えない厚い壁

が立ちはだかっています。それを突破するだけの力があるでしょうか。

冷静に判断すれば結論は見えてくるはずです。