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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1381 ・「原発ゼロ」で、またウソをついた野田政権

2012-09-20 06:36:51 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1381(120920)をお届けします。



・「原発ゼロ」で、またウソをついた野田政権



 野田内閣の大臣連中19人がガン首ならべて、もっともらしい顔つき

をしながら中身がまったくない「原発に関する方針」なるものを、昨日

9月19日、閣議決定しました。閣議決定した全文は以下の通りです。



 「今後のエネルギー環境政策については、核心的エネルギー・環

境戦略を踏まえて、関係自治体や国際社会などと責任ある議論を

行い、国民の理解を得つつ、柔軟性をもって不断の検証と見直しを

行いながら、遂行する」



 この文章を読んで、今後の政府の方針が理解できる人がいるで

しょうか。まず政府の閣議決定を受けて具体的にエネルギー基本

計画をまとめる責任者自体が、「政府の方針があいまいなままで

は、議論ができない」と、取りまとめ作業を中断する意向を表明しま

した。経産省の総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の三村

明夫・委員長(新日鉄会長)です。



 政府は、三村委員会の答申を受けて、10月上旬にも、将来のエネ

ルギー政策に道筋を定める「エネルギー基本計画」を閣議決定する

はずでした。しかし、いつになるやら行方があいまいになってしまい

ました。日本のエネルギー政策の根幹をあいまいなままにはしてお

けませんから、事は急ぐのですが、野田政権は責任を感じていない

ようです。



 もともと野田政権が閣議決定に「原発ゼロ」の文言を織り込むと伝

えられたときから、これは「ウソ」だと分かっていました。近づく総選挙

を見越して、選挙戦演説で「原発ゼロを決めました」と言えるようにし

ておこうとするこすからい魂胆でした。



 だから、経済界やアメリカなどから「原発ゼロ反対」の意向が伝わ

るや、あわてて「原発ゼロ」の文言を消してしまう情けなさです。



 本日の朝日新聞社説は、「うやむやにするのか」という見出しで、

野田政権が閣議決定を見送った態度を、「まことに情けない」と強く

批判しました。続けてこう指摘しました。「大事なのは、原発に依存

しない社会へ向けて、政治が原発維持派との折衝を含め、きちんと

取り組んでいるか、私たち国民が監視していくことだ」と。



 他方、読売新聞の本日の社説は、「政府は『原発ゼロ』を明確に

撤回し、現実的なエネルギー戦略を練り直すべきである」と、原発

推進の太鼓を叩いています。



 野田首相は昨日、民主党代表選の街頭演説で、「原発ゼロ社会

をめざす」と、声を張り上げていました。この期におよんで、なお大

衆を見くびりウソをついても、支持だけはかすめ取ろうとしています。

何たる「ウソつき総理」。人の上に立つものが自らに課すべき、「綸

言(りんげん)汗のごとし」(いったん口に出したことは、汗のように引

っ込められず、貫き通すべきもの)の姿勢など、みじんもありません。



 そのウソつき総理が明日の民主党代表選では、圧倒的多数で再

選される見通しです。何をかいわんや。私たちは、引き続き声を上

げ続け、来るべき選挙では、ウソつきを落選させる運動が必要です。


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