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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信859 ・天皇、皇后両陛下が被災地を励ます旅へ

2011-04-14 06:29:51 | 日記
おはようございます。東北から生活を立て直すために頑張っている姿が伝えられるようになりました。
生き生き箕面通信859(110414)をお届けします。

・天皇、皇后両陛下が被災地を励ます旅へ

 両陛下が大型連休前後に被災地を訪問する準備を進めていると、昨日、宮内庁から発表されました。この旅が被災地の人々を励ます「祈りの旅」になることを望みたいと思います。

 両陛下は震災以来、皇居内のブレーカーを落とし、節電生活を自らに課しているとも伝えられました。最近は、亡くなられた方々を追悼するとともに、避難先でこれからの生活立て直しを迫られている人々の心中を思う祈りの日々であったと、察せられます。

 天皇、皇后の存在が庶民の心の中に独特の形で息づいているのは事実だと思います。「心の拠りどころ」といえる面があることを、否定はしにくい。

 ぼくは「天皇制」には反対する立場です。先の大戦に突っ込み、敗戦に至った過程での天皇の役割は、軍部に利用された面が強かったとはいえ、厳しく断罪されるべきと考えています。天皇制が時の権力者に利用され、庶民が疲弊した事実からみれば、天皇制は廃されてしかるべきとも考えます。

 しかし一方で、天皇、皇后の存在が庶民の中に深く息づいている事情は、認めざるを得ない。なぜ、千年以上の長い間、天皇が存在し得たのか。

 天皇は昨日、種もみまきをされた、とも報じられました。皇居内での「稲作」は、先の昭和天皇が始められたそうですが、稲作と天皇の存在は深く結びついてきました。天皇を継承する即位最初の「大嘗祭」は、稲作と深く結びついた儀式です。

 コメは、日本人にとって今でも独特の位置を占めています。コメが食生活のなかで少数派になる時流とともに、日本人の心根が大きく変化してきたという指摘もあります。

 日本人はながく、稲作のなかで、自然の恵みに対する感謝の気持ちをはぐくんできました。それが日本人の遺伝子ともなっていたほどです。

 いまは困難な局面を迎えています。元気を出すためにも、心の支えが必要です。人々は心の支えを求めてもいます。天皇、皇后の被災地歴訪の旅は、祈りを支える一助になるように思われます。天皇制批判は一時封印して、被災地の人々が励みを得ることを優先したいと思います。