おはようございます。大震災からちょうど1か月の本日、「原発を見直そう」と積極的に主張する新聞はありませんでした。結局、メディアは、「原発推進」「原発立国」を黙認することになりました。
生き生き箕面通信856(110411)をお届けします。
・石原知事は「原発東京立地宣言」を
石原知事は再選あいさつで、「日本人は今こそ『我欲』を見直すべきだ」と持論を繰り返しました。それなら、東京都が「原発立地は他の県で。電力利用は東京都で」としてきた「我欲」から改める必要があります。「東京の必要電力をまかなうための原発は東京都内に誘致します」と、率先して宣言するべきということになります。
石原氏の発言は、「自分は物書きだから、物書きとして申せば、日本人は我欲を排しないと衰運をたどるだけ」と、物書きの立場を強調したうえでのものでした。ご自分は「物書き」というなら、自分の書いたり言ったりしたことに責任を持つ、ということが前提です。
東京は、これから電力不足に悩む自治体となります。福島原発は廃炉の運命ですから、電源を新たに求めなければなりません。
石原知事は、福島原発事故のあとも、「日本に原発は絶対に必要だ。フランスは電力の80%を原発でまかなっている。安全な管理を徹底すればいいだけではないか」と強調しました。それはそれで、ひとつの見識なのでしょう。しかし、それだけ自信をもって見識をひけらかす以上は、自分が責任を持つ東京都に原発を立地すべきではないでしょうか。
いまでも、「原発は大迷惑施設」です。進んで受け入れる自治体はありません。今回の原発事故後はまず「原発反対」が先に立つことは、だれしも容易に想定できるところです。
石原知事は、「東京はこれから防災都市として強化する」とも述べました。それならなおのこと、「災害に強い東京に『安全な原発』を誘致する」と打ち出すのが、論理的帰結というものです。そう主張してこそ、「物書き」としての一貫性を保つことになるはずです。
ところが、石原氏が口をぬぐって押し通そうとしているのは、「原発はやはり福島県など他県で引き受けていただきたい。しかし、電力は東京に送ってほしい」という「東京の我欲」です。石原氏のたたずまいからそこはかとなく漂ってくる「うそ寒いうさんくささ」。そうしたうさんくささを、日本の首都でまかり通らせている石原氏のような存在そのものが、日本の衰運を加速しています。
東京都民は、「歴史に汚点を残す知事」を選んだことになります。そのとがめは、次の世代に押し付けられるのです。
統一地方選は奇しくも大震災から1か月目に結果を出す巡り合わせでしたが、その結果に「日本の地平を切り開く力強い希望」はあまり感じられませんでした。
生き生き箕面通信856(110411)をお届けします。
・石原知事は「原発東京立地宣言」を
石原知事は再選あいさつで、「日本人は今こそ『我欲』を見直すべきだ」と持論を繰り返しました。それなら、東京都が「原発立地は他の県で。電力利用は東京都で」としてきた「我欲」から改める必要があります。「東京の必要電力をまかなうための原発は東京都内に誘致します」と、率先して宣言するべきということになります。
石原氏の発言は、「自分は物書きだから、物書きとして申せば、日本人は我欲を排しないと衰運をたどるだけ」と、物書きの立場を強調したうえでのものでした。ご自分は「物書き」というなら、自分の書いたり言ったりしたことに責任を持つ、ということが前提です。
東京は、これから電力不足に悩む自治体となります。福島原発は廃炉の運命ですから、電源を新たに求めなければなりません。
石原知事は、福島原発事故のあとも、「日本に原発は絶対に必要だ。フランスは電力の80%を原発でまかなっている。安全な管理を徹底すればいいだけではないか」と強調しました。それはそれで、ひとつの見識なのでしょう。しかし、それだけ自信をもって見識をひけらかす以上は、自分が責任を持つ東京都に原発を立地すべきではないでしょうか。
いまでも、「原発は大迷惑施設」です。進んで受け入れる自治体はありません。今回の原発事故後はまず「原発反対」が先に立つことは、だれしも容易に想定できるところです。
石原知事は、「東京はこれから防災都市として強化する」とも述べました。それならなおのこと、「災害に強い東京に『安全な原発』を誘致する」と打ち出すのが、論理的帰結というものです。そう主張してこそ、「物書き」としての一貫性を保つことになるはずです。
ところが、石原氏が口をぬぐって押し通そうとしているのは、「原発はやはり福島県など他県で引き受けていただきたい。しかし、電力は東京に送ってほしい」という「東京の我欲」です。石原氏のたたずまいからそこはかとなく漂ってくる「うそ寒いうさんくささ」。そうしたうさんくささを、日本の首都でまかり通らせている石原氏のような存在そのものが、日本の衰運を加速しています。
東京都民は、「歴史に汚点を残す知事」を選んだことになります。そのとがめは、次の世代に押し付けられるのです。
統一地方選は奇しくも大震災から1か月目に結果を出す巡り合わせでしたが、その結果に「日本の地平を切り開く力強い希望」はあまり感じられませんでした。