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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信854 ・「不都合な真実」をかたくなに隠し続ける政府・東電

2011-04-09 06:59:13 | 日記
おはようございます。明日は統一地方選の投開票日。東京都民は、「原発推進」を主張する石原慎太郎氏を選ぶようです。
生き生き箕面通信854(110409)をお届けします。

・「不都合な真実」をかたくなに隠し続ける政府・東電

 海外の日本人に対する評価が、非常に厳しくなってきました。事故が起きた直後は、「日本人は整然と落ち着いている」と称賛されました。それが最近は「日本人は情報を隠しており、信用できない」というように急速に変わってきました。いま、早急に必要なことは「事故現場から上がってきた情報を迅速に公開することです。たとえ「不都合な真実」でも、「情報公開」すべきではないでしょうか。正しい情報を共有してこそ、正しい判断と正しい解決に近づくことができるはずです。

 いま何よりも必要な情報は、「最悪のシナリオは何か」です。危機や緊急事態に立ち向かうには、シナリオを用意するのはもちろんです。最もうまくいった場合だけでなく、最悪のシナリオも想定しその場合にも備える構えが欠かせないはずです。原子炉はいまどういう状態なのか。溶融(メルトダウン)の心配はなくなったのか。原子炉を冷却するための冷却水循環装置は修復できるのか。原子炉周辺は超高濃度の放射線が出続けており修復作業ができないのではないか。放水・注水を続けているが、再び海へ高濃度汚染水(政府・東電は”低濃度”と表現している)を放出することにならないのか。結局、いつまでにどうなるのか、その見通しを、明らかにすべきです。状況は動いているし、不明な点もありますが、いま分かっているなかからの限定された情報でも、その段階の「限定情報」として直ちに公開すべきなのです。それでこそ初めて、全国民が衆知を集め力を合わせて、この危機を乗り越えることができるのではないでしょうか。

 ところが、東電は記者会見で質問されても、「不都合な真実」には「いまは分かりかねるので、今後調べてお答えします」とその場をやり過ごし、次の会見で聞かれても相変わらず「今調べています」と繰り返す。「ぬかにクギ。のれんに腕押し。柳に風。馬耳東風」です。そのあつかましさ、図々しさ、ごうがんさは一級品です。官僚も顔色なし、真っ青になって逃げ出すくらいの官僚答弁です。

 セシウムの半減期は30年だそうです。原子炉の近くではどのくらいの高い濃度で出ているのか、データは東電からも政府(保安院)からも公開されません。大手のメディアは、「不都合な真実」を追及することには意欲がありません。だから、政府や東電が「健全性は保っている」といえば、「健全性は保たれている」といい、「安全だ」といえば、「安全だ」という。「低濃度」といえば、「低濃度」といいます。まるでACのコマーシャルの役割です。

 ここへ来ると、マスメディアの隠ぺい体質は「犯罪的」といえるほどひどくなっています。政府・東電と一体になっての「情報隠ぺい」。農家は作付のシーズンを迎えていますが、農作業はどうすればいいのか。海の漁はいつ出られるのか。福島県や宮城県の小学生は、放射線が蓄積していっても本当に大丈夫なのか。「不都合な真実」をも伝えようと一生懸命の努力をしているでしょうか。新学期は始まりましたが、将来になって被害が出てきた場合、振り返ってメディアの役割は十分に責任を果たしたと胸を張れるでしょうか。

 日本人はいい面をたくさん持っていると思います。必要なことは「ありのままの情報」です。「ありのままの情報」があれば、できるだけ正しい解決へ近づこうと努力します。政府や東電が「不都合な真実」にはふたをしようとするから、風評被害も大きくなります。

 あさっては、事故発生からちょうど1か月。新聞やテレビは、「1か月のまとめ」を行うでしょうが、どんな「真実の紙面」を作って見せてくれるのか大いに期待したいところです。