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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信236 ・ブータン流「GNH」のすすめ

2009-07-15 06:35:21 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信236(090715)をお届けします。

・ブータン流「GNH」のすすめ
 いよいよ総選挙がおこなわれることになり、日本が変わるきっかけをつかめるかもしれないという期待があります。〈Japan can change〉です。

 だが、待てよ。一体、どんな国に変わるか、合意はできているの?肝心の民主党からは、まだマニフェストが出ていません。あまり早く出すと、自民党に丸取りされる恐れもありますから、作戦的に公示前ギリギリに発表というなら分かるのですが、実態は肝心の安全保障政策など根幹のところでまとまらないのです。こんなざまでは、政権を取ったとしても、官僚からいろいろマイナス材料をマスメディアに漏らされて、たちまち立ち往生してしまいかねません。

 そんなことを考えていたら、大橋照枝さんという麗沢大学教授が「幸福をめざす〈ブータン流〉」の題で示唆に富むリポートを書いていました(月刊誌「世界」8月号)。それに基づいて紹介します。

 ブータンの「GNH」(Gross National Happiness)(国民総幸福度)は、かなり知られてくるようになりました。国のレベルをGDP(Gross Domestic Prodauct)(国内総生産)で計るのではなく、別の尺度が必要という考えに基づいて、ブータン国王が提言し、同国での政策立案の基本となっています。GNHの真髄は、平和、安全、幸福にあります。仏教が土台のブータンでは、仏教の価値観を多く取り入れ、次のような項目を重要視しています。

 中庸、正義、真実、健全、道徳、互助、公平な分配、経済的平等、調和、脱物質主義(あまり多くを消費せず)、良きリーダーシップ、良き政治

 ブータンはいま、「IT立国」をめざしています。世界中からIT企業を招き、ソフトウエア開発のビジネスセンターを作り、ブータン人の雇用につなげる。そのためにブロードバンド化を急いでいます。

 ブータンは、北の中国、南のインドに挟まれた、人口わずか66万人(都道府県別では最少の鳥取県と同規模)ですが、いたずらにマネー資本に踊らされることはありません。、日本でも昔、野良作業などに使っていたような民族衣装を着て、自分たちの誇りとする文化を守っています。もちろん、さまざまな資本主義の負の側面も持ち込まれていますが、それでも国のリーダーは、平和な民主主義国を作る、そのために「GNH」の考え方が必要だということで一致しています。

 OECDも、民主主義に基づいたデータの計測をめざしており、フランスの国立統計局などと連携して、ジョゼフ・ステグリッツ、アマルティア・センといったノーベル賞経済学者らが、新しい尺度を研究するチームを立ち上げ、いずれ発表する予定です。

 日本は「GDP世界第2」を誇りにしていますが、本当に世界の中で胸を張れる国になっていっているのでしょうか。政権を交代できれば、新しい政権のもとで「世界に貢献する日本」の国づくりを進める必要があると思います。