生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信232 ・ウイグル人の自治を「天安門」方式で制圧するな

2009-07-11 06:53:33 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信232(090711)をお届けします。

・ウイグル人の自治を「天安門」方式で制圧するな
 胡錦涛・中国共産党総書記(国家主席)はイタリアでのサミット出席を急きょ取りやめ、「ウイグル人の自治を求める運動」を弾圧するため帰国、空港から直行して政治局常務委員会の会議へ臨みました。そして打ち出した方針が「暴動を画策、組織した犯罪勢力を徹底摘発し、断固として安定維持を図る」という宣言です。これに基づき、武装警官など大量の治安部隊を投入し、鎮圧へ向かわせました。

 チベット自治区に続き、新疆ウイグル自治区での漢人支配に対する不満が高まり、自治を求める当然の動きが高まっています。新疆ウイグルは、タリム盆地のタクラマカン砂漠の東、ロプノール付近が中国の核実験場に使われてきました。これまでに確認されている核実験は45回。

 中国にとって今年は建国60周年の記念すべき節目の年。10月の大々的な祝祭行事執行に向けて、懸念の芽は事前に摘み取っておかなければなりません。そこで、ウイグルの学生たちがデモをせざるを得ないように仕向け、その中にまぎらわせて「暴動」分子に騒ぎをでっちあげさせて、それを取り締まる筋書きがそのまま実行されたという見方が有力です。中国の予防的自作自演の”暴動”です。

 胡錦涛氏は、もともと若い頃にチベットへ派遣された書記でしたが、チベット暴動を戒厳令発令(中国で初)で抑え込み、抗議運動に加わった僧侶を死刑判決を含む重罪判決で”鎮圧”した実績が党中央に評価されて、とんとん拍子に出世したのでした。その直後に当時のパンチェン・ラマ10世が急死したのも、チベット人は胡錦涛氏が加わった”陰謀”と信じています。

 胡錦涛氏の政策は①分離主義の弾圧②経済政策の推進、に集約されます。つまり、経済的に豊かにすれば、少数民族も骨抜きにし、融和できるとする戦略的政策です。しかし、現実には漢人だけが経済成長の果実をもぎ取り、社会的にも支配層を形成していますから、当然不満は高まる。

 20年前の「天安門事件」では、民主主義を求める大衆の声を力で封じ込めました。そして、民主化に理解のあった当時の趙紫陽総書記は引きずり降ろされ、保守派の時代になって今日まできています。多くの少数民族を力で抑え込み、漢民族優位の中国を作ろうとしています。だから、チベットでも、チベット人は追い払われ、漢民族のための民族浄化が進んでいるのです。新疆ウイグル自治区でも、ウイグル人は政策的に少数化される政策が進められています。

 しかし、歴史は、それが失敗することを教えています。

■お知らせ
「私たちの税金・箕面市の財政について考え、意見を出しましょう」の集い
 ・と き : 7月17日(金)午後7時~9時
 ・ところ : 市民会館(グリーンホール/市役所西)2F大会議室
 ・主 催 : 市民派ネット(無所属市会議員/尾上てるみ、北川てる子、中西とも子、森岡秀幸)
 ・連絡先 : 072-724-6703

 *市役所に市民が意見を表明するパブリック・コメントの期限は、7月21日です。