生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信231 ・私たちは途上国を「新植民地」化しています

2009-07-10 06:30:08 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信231(090710)をお届けします。

・私たちは途上国を「新植民地」化しています
 三菱商事や三井物産、伊藤忠、丸紅などの大手総合商社をはじめ、いわゆるグローバル企業の途上国への進出は、その国を「部分植民地」とする結果となっている例が多く見られます。

 日本政府は「食料安全保障のための海外農業投資促進」を本格的に進めようとしています。それより早く、総合商社は現地で広大な土地を取得ないしリースして、安価な現地労働力を使い、食料などを生産して、日本に持ってきています。そのおかげで、私たちは「飽食」をむさぼることができています。

 エビや魚の養殖、牛や豚の生産、大豆や小麦などの農作物、もちろん電気製品や自動車生産などにも土地と安い労働力を利用しています。最近は、バイオ燃料のためのオイルパーム(油やし)、サトウキビ、ヤトロファを栽培するために広大な土地を取得しています。問題は、そこに住んでいた人たちを強制的に立ち退かせる現地政府および現地資本などが、利益を専有することで、現地の格差は広がる一方です。もちろん、単一作物による生態系への大きな影響も問題です。いずれにしてもこうした「土地収奪」は、かつての植民地と本質はさほど変わりません。

 食料自給率が40%そこそこの日本。しかし、一方で、コメの耕作放棄地はすでに猶予ならないところまで広がっています。いまの「飽食」を、つまり2600キロカロリーから適正な2000キロカロリーにするだけで、自給率は50%を超えます。いらぬおせっかいになりますが、「肉」など食べすぎです。この肉を生産するために、どれだけの穀物をつぎ込み、水をつぎ込んでいるか。

 日本は、もともと「全て自給自足」し、それで「独立国」として立派にやってきました。だからこそ「鎖国」が可能だった。鎖国をしていた江戸時代は、知恵を働かせて「資源の再利用、再生、省資源」を実現していました。この時代の200年、300年は、日本は世界一の「識字国」でした。人々は助け合い、それぞれの地域に自分たちの芸能や文化を育み、生活を楽しんでいました。

 明治維新で、舶来思想が持ち込まれ、江戸のものは封建的な時代遅れと決め付けられ、そのように「洗脳」されてきましたが、地球が危機の時代を迎え、新しい生活規範が求められる現在、温故知新、江戸時代を再評価する必要があります。

 そんな大げさでなくても、コメを食べようではありませんか。コメを大事にしましょう。コメさえ自給できれば、ほかのものは何とかなります。それにしても自公政権は、何年経っても農業政策一つ、きちんとできず、いまだに迷走しています。

 他の国を「新植民地」にしないでやっていく知恵を出し、新しい国づくりを進めたいものです。

■お知らせ
「私たちの税金・箕面市の財政について考え、意見を出しましょう」の集い
 ・と き : 7月17日(金)午後7時~9時
 ・ところ : 市民会館(グリーンホール/市役所西)2F大会議室
 ・主 催 : 市民派ネット(無所属市会議員/尾上てるみ、北川てる子、中西とも子、森岡秀幸)
 ・連絡先 : 072-724-6703

 *市役所に市民が意見を表明するパブリック・コメントの期限は、7月21日です。