生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信228 ・劣化した「TVタックル」

2009-07-07 06:36:10 | 日記
おはようございます。
生き生き箕面通信228(090707)

・劣化した「TVタックル」
 「祝20周年――因縁バトル」とテレビ欄にあり、多少は見ごたえのあるトークでも展開されるだろうと期待したのですが、昨日(7月6日)は「なんとこれがビートたけしの番組か」と目を疑う駄作でした。

 もともとこの番組は、前もって収録した映像を流すのだから、新しいニュースには対応できないという致命的な欠陥を抱えながらも20年続いてきたのでした。昨日も、静岡県知事選の結果に触れることはできず、それは仕方ないとしても、過去の「言い合い」をつなぎ合わせただけの、何ともしまりのない番組の仕上がりにはあんぐりでした。たけしなら、工夫できると買いかぶっていました。

 かつてテレビが広まりはじめたときに、大宅壮一が「1億総白痴化」と評しましたが、最近のお笑い番組が席捲しているさまは、まさに何をかいわんやです。「視聴率が命」のテレビにあっては、真面目な番組は片隅に追いやられる宿命としても、国全体の力は低くならざるを得ないのでしょうね。

 テレビだけでなく、雑誌も「現代」などが廃刊に追い込まれるなど、まともなジャーナリズムは煙たがられて”流行り”ません。

 しかし、嘆いてみても始まらない。「ジャーナリズムの力不足」のあらわれでもあるのですから。それにしても、ビートたけしならプライドにかけてももう少しましな番組が作れそうなものに、と残念です。20年も続くと、その間に老いが忍び寄り、疲労してしまう。 若い生きのいいキャラクターはいつ登場するのでしょうか。