カルテ番号 ぬ・2(20)
あの体験をした沼田桃子は院長のその言葉が受け入れられる。
院長は優しく解説するように、言葉を考えながら話してくれる。
「先ほど、信じる、疑う、の話をしましたね。
その心に従って、見える事、聞こえる事、感じる事までも変えて認識します。
信じていると、信じているように見え、感じるのです。
疑っていれば、そのように見えるのです。
まぁ、恋愛などはそんな勘違いで成り立ちますから、それはそれでいいのですが」
沼田桃子は恋愛に夢中になれないから、つい訊いた。
「恋愛は勘違いでいいのですか?」
「勘違いでなければ困るでしょう?
真の姿を認識すれば、誰も結婚しなくなります。
すると、人類が絶滅しますから。
勘違いは、おそらく生命に仕組まれてものでしょうね」
沼田桃子は笑った。
「それって・・・。
先生は皮肉屋さんですか、毒舌家ですか」
「もちろん、正直者ですよ」
そして、少し真面目な顔になって院長は話を続けた。
「大切な事は、不思議な現象ではありません。
その現象の意味や、解明でもありません。
先ほども話したように、そんな事は日常茶飯なのです。
意味や解明など、人にとっては判断ができない事です。
意味や解明は、自己満足や不安感が嫌だから付ける、つじつま合わせです。
ですから、大切ではありません。どうでもいいのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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