ワシは長い間、弥七と同じ意見だった。
どんな人も間違え、勘違いする。
だが、人の世が勘違いで成り立っているとは思えなかった。
多くの人が集まれば、勘違いは修復されていくと思っていた。
勘違いで成り立つというのは、言い過ぎだろうと。
だが、今は小兵衛の言う事がうなずける。
多分、そうだと思っている。
受け入れ難い事実だったが、確信に近い。
人の世は勘違いで成り立っている。
それに気づくと、人の世はもっとマシになる。
マシになるコツは、至らなさの自覚だ。
人の世が勘違いで成り立つと指摘する人は少ない。
社会的に知識者といわれる人は、ほとんど口にしない。
心の仕組みに気づけば、当たり前なのだが。
我々の世の中は、お互いの勘違いの上で成り立っている。
その事を自覚すると、少なくても殺し合いや戦争は無くなる。
自分の正しさは、勘違いかもしれない。
正しさを主張すると危ういかもしれない。
この慎みの部分があるだけで、交流が出来る。
相手を理解しようとする。
理解できぬながらも、認めるから対立しなくなる。
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