カルテ番号 は・9(11)
原奈緒子は、この展開に戸惑っていた。
「性は、底にあるもの、ですか?」
全くの予想外の話だ。
院長は相変わらず、ゆっくりと話した。
「そうです。底にあるもの、と訳すと、いろいろの意味が観えてきます。
例えば、男性。底には男がいます。上辺ではないのですねぇ。
女性のような顔や仕草でも、男性。
外側や態度をタフガイに見せても、底に男がいない人も多いですね。
社会的、生物的外見は男性ですが、本当の意味からすると、男性になりきれていない。
つまり、前提条件として、まだまだ人間は欠陥品なのです」
何だか、わけがわからない話になってきた。
「そんな風に、深い意味にすると、現実世界にはあてはまらないと思います」
院長はにっこり笑った。
「そうなんです。性というのは、大きく、広く、高く、深くて、見切りできないです。
少なくても、その全貌は今の人間ではほとんど無理でしょう。
極上辺の一部だけしか、理解できないし、通常は理解もしません。
性は生きる意味や生命などと同じく、とても大きなものだということです」
悩み相談というよりも、これでは授業のようだ。
「上辺の一部に、セックスがあり、あるいは商売として使ったり、風俗もあります。
性はいろいろな面をもっていますが、あまり深く使わないようです。
大きな球体を想像して下さい。通常の常識の性は、その表面がほとんどです。
どんな上辺のところからでも、中心に向かって掘り下げることもできます。
まぁ、通常は無理でしょうが・・・」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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