水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・410」

2014-12-02 18:56:46 | Weblog



カルテ番号 は・9(6)

身体の中、中心あたりだろうか、何かが動いている。
胃から更に下、腸あたりで止まった。
すると、グ~とお腹がすいた時のような音が大きくした。
「身体は緩む時、音を出しますが気にしないで下さい。
消化器系だけでなく、脳や肝臓なども音がしますよ。
音だか声だかわかりませんが・・・」

音がした途端、そこが軽くなったのが判る。
柔らかくなったのが、触らなくても自分で判る。
「先生は、私の身体は問題ない、と言いましたよね」
「時に問題はないですよ。
でも、日常では、いろいろが固くなっていたり、縮んでいたりするものです。
私は正常の帯範囲を広くとっているので、多少のことは正常範囲です」

そうか。香織さんとの話の中にあった。
院長が正常です、と言ってくれた。
それで、楽になったと・・・
正常だけれど、もっと楽に変われる。
それで、治すというよりも解放される、という表現だったのか。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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