カルテ番号 は・9(8)
院長は少し考えた。
「いや、奈緒子さんの奈は、とても深い、という意味です。
そして真っ暗な闇、合わせて悩みとなります。
でも、そのほとんどが、とても深い闇と思い込んでいるのですねぇ。
つまり、実際はそれほど深くない闇でもあるのです。
心は焦点を当てた所を増幅して感じてしまうものなのです」
原奈緒子は黙って聞いていた。
こういう説明の仕方があるのか。
悩みの内容でなく、最初に悩みというものの正体から説明する。
思い込みが強くあるから、実態はそれほどでもない。
それなら、何とかなるかもしれない、と内容を話す前から思える。
この院長は、普通の人達と違う。
「もう一つ、正解は無い、あるいは、今の人間の段階では正解を判断できない。
判断できなければ、有っても無いと同じなのです。
だから、正解を求めるのではなく、楽になる方法にしましょうね」
正解を求めない。楽を求める。
解決は、正しい方法とばかり思っていた。
そうでなくて、いいのだ。楽になれればいいのだ。納得。
この言葉も、自分が人間から少し離れているような言葉だ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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