第十九章(6)
般若心経
般若ってのは、とてつもなく大きく深い。
人間の一部の小利口な識者だけが理解するモノじゃない。
最初からタヌキも小鳥も妖怪も霊魂も対象だ。
意味なんて解らなくてもいい。
意味の解明などという小さな出来事じゃないのだ。
まぁ、ゲンちゃん(玄奘)は人間の坊さんだった。
だから人間の言葉で心経にまとめた。
だが人間の般若心経だけが般若じゃない。
人間の般若心経だけが、般若心経でもないのだ。
「サトリ」を目的の境地としている。
人間の坊さん達が好む言葉だからだ。
だが般若心経からは、サトリも方便だ。
一応、そういう言葉でないと理解できない人用だ。
ケモノや妖怪はサトリを求めてない。
全てが共通して求めているのは「幸せ」だ。
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