第二十一章(12)
合掌
三世諸仏 依般若波羅蜜多故 得阿耨多羅三藐三菩提
(過去、現在、未来のブッダといわれる人達。
人だけじゃ無ぇぞ。
ケモノだって妖怪だってブッダはいるんだぜ。
お前ぇらも、一応候補生だ。
皆、般若っていう楽に生きられる方法を使ったんだなぁ。
今まで言ってきた方法だ。
難しくは無ぇぞ。
こだわっているモノがあれば、それを放す。
時々、息をゆっくり吐いて、ボヤ~としてみる。
この世の仕組みはイイカゲンだから、こだわっても無駄だ。
まぁ、なるようになるから心配するな。
そうするとな。
生きている事が愉しくなる。
苦しみも辛い事もあるが、そのまま受け取れる。
毎日、いろいろが変化しているんだ。
苦しみも辛さも、同じ姿じゃいられ無ぇのさ。
普段の暮らしが全く変わるわけじゃ無ぇ。
だけどな、こだわりが薄まると受け止め方が変わる。
苦しみや辛さは、それまで思っていたよりも小さいと判る。
何でもないような出来事が、とても嬉しいものだと判る。
苦しみや悲しみが小さくなって、嬉しさが増える。
すると、他のモノに優しくなれる。
自他の不出来や欠陥が可愛いと思える。
心の余裕ってやつかな。
それがブッダといわれるモノ達だぜ。
だからブッダは特別なモノ達じゃ無ぇ。
皆同じく、生きとし生くるモノ達だ。
こだわりから抜け出ただけだ。
誰でもなれるんだぜ。
だからお前ぇ等に伝えているんだ)
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