KONA WIND-南の風- iBS学院長・南 徹ブログ

アメリカ人に英語を教えていた日本人が外語学院を作った。その学院長が、日本を、世界を斬るブログ!!

貧しき者は幸いなり

2007-09-25 17:14:32 | インポート

アメリカは体験大国だ。人種のルツボ、文化のチャンポン、宗教のサラダボールと、

あらゆる世界、あらゆる考え方、あらゆる生き様を体験体感できる。

1)           アメリカを肌で感じるためには、貧乏学生の僕でも車を必要とした。200ドルで買った車を運転していたとき、車がオンボロ過ぎて、後輪を繋いでいる車軸が折れてしまった。後ろのタイヤは勝手にどこかに転がって行った。そのままの勢いでブッシュに激突。車軸はもともとボロボロに腐っていた。修理不可能である。捨てたことが発覚しない様に、エンジン番号を鉄棒で叩いて潰して、そのまま藪に放置して、ヒッチハイクで帰ってきた。ヒッチハイクをしていたら、目前に走ってきたのは警察(ハイウエイパトロール)の車だった。通り過ぎると思ったのに、親切に拾ってくれた。道に迷った可愛そうな日本人だと思ったらしい。その時は、ばれなかったが、一ヵ月後に、違法投棄の罪で罰金200ドルの通達がきた。結局は400ドルの車になってしまった。前科1犯?だ。「エンジン番号を潰せばわからないよ」と教えてくれた僕の友人は、僕のなけなしの20ドルを借金して、行方をくらました。「貧しき者は幸いなり」???

2)           パパイヤ畑とキュウリ畑でバイトをした体験がある。パパイヤの木が並んで植えてある間を、トラクターで雑草を刈るバイトだ。運転を誤って、20本くらいの木を全てなぎ倒した。前科2犯?即!首になった。キュウリ畑でのバイトは一ヶ月ほど続いた。毎日キュウリを収穫する作業だ。帰りにはいつも20本くらいもらえる。食事は、朝・昼・晩、キュウリだ。そのままキュウリ、塩キュウリ、炒めキュウリの毎日だ。時々、安い鶏肉を混ぜて炒める。最後の日にもらったキュウリがいつもより多い。感謝して帰ったものの、一週間経ってもバイト代が振り込まれない。不審に思って、請求に行くと、毎日渡したキュウリがバイト代だという。議論の末、やっと手にしたバイト代は、予定の半額だった。「貧しき者は幸いなり」???

3)           Dsc02833_1 僕の時代は、アメリカはもっと銃社会だった。僕も、銃を使うバイトを体験したいと思い、デパートの警備員に応募した。合格だ。本音は、かなり時給が高いからだ。ただし、ピストルを使えることが条件だ。海軍の友達から譲り受けたピストルで練習した。僕の腕もまんざらではない。初仕事の三日前にそのデパートに黒人の強盗が入り、警備員が射殺された。怖かったからではないが(苦笑)、さっそく、バイトゴメンナサイを伝えた。前科3犯にならずに済んだ。「貧しき者は幸いなり」???


秋の哲学(金と愛、そしてそれから)

2007-09-25 11:48:21 | インポート

お金がなければ何もできない。お金で買えないものは何もない!
と、拝金主義を唱える人がいる。

愛がなければ幸せにはならない。どんなに貧しくても愛さえあれば
と、愛至上主義の人がいる。

お金を一杯持っているのに不幸せな人、大好きな人と結ばれたのに離別する人。
では、お金と愛を両方手にしたら人は幸せになれるのだろうか?
それも違うようだ。
貧しいのに笑顔の人、たった一人を楽しむ人、人それぞれだが、それも本当の幸せとは言えない。
夏目漱石の小説、「それから」に久々に触れた。
人間という動物は、いつも、「それから」という概念を持ちながら生き続けているのかもしれない。