室町時代の流行語で、派手に見栄を張ることを婆娑羅という。中身がしっかりしているバサラは、それ相当の芸術として高く評価できる。だが、職も持たず、慇懃無礼に生き、学問も好まない、そんな若者を見るとき空しくなる。関心あるのは、金、ファッション、そして夜の遊び。刺青、男のピアスに鼻リング、燃えるような金髪、毎日がハロウィンだ。化け物にも哲学がある。バサラには哲学がある。表面だけを塗りたくり、飾りたくり、遊びまくり、そして間違った形での金稼ぎ、こんな人生から生まれるものは何もない。こういう装いをバサラと言わないで、バラバラという。中身に自信がなければ、少なくとも外見だけは普通であってほしい。織田信長は婆娑羅の象徴だった。好き嫌いは別として、婆娑羅が天下を動かした証である。カッコつけたいなら、本物の婆娑羅になれ!本物の婆娑羅になれなければ、普通に生きろ!