アバウトなつぶやき

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没後80年 佐伯祐三展

2008年08月12日 | かんしょう
 三重県立美術館で開催中の「没後80年 佐伯祐三展」に行って来ました。
 姉のところに用があって寄ってったのでシロウタを誘えなくてごめんよ~。

 佐伯祐三は三重県では何度か展覧会が開催されています。
 その割には一度も観た事がなかったので、今回は足を運んで来ました。

▲展覧会のリーフレット

 入ってすぐに本人の写真があったんだけど、男前~っ!
 30歳で亡くなったということで、凄惨な死を遂げたイメージがあったんだけど実際はそれほど生活に困っていたわけではなく、友人も多かったようですね。
 家族も病気で倒れているので死は意識していたのでしょうが、最期の方の作品は明るい色彩のものもあり「やっぱり来て観ないとわかんないもんだなぁ」と思いました。

 とはいえ、よく目にする作品も多くてパリを表現するのに、明るさではなく少し寂しい感じのする作品が多くありました。人の造ったものをモチーフとして捉え、ドラマも展開していながら人間味を感じない気がしたのです。そして建物の壁に表現される独自の世界が美しいと感じました。

▲オテル・デュ・マルシェ

 今回の展覧会は佐伯祐三と関わりのあった画家達の作品も別室で紹介されており、その相互関係を面白いと思いました。
 その作品の中でも、後輩にあたる荻須高徳の作品は同じパリを描いても佐伯よりも重厚感のある作品が展示されていて、もっとたくさん観たいと思いました。
 次に展覧会があるまで待つか、稲沢まではそんなに遠くない事だし荻須記念美術館に行くのも悪く無いな~と思ってます。

 ところで、お盆のせいか美術館には人が多くいました。
 同時開催中の津市・津市教育委員会が主催する藤堂高虎の展覧会のおかげかもしれませんが、普段見慣れない感じの人が多くいました。
 サンダル、短パン、麦わら帽子、リュックサックなど、ずいぶんラフなスタイルの方や親子連れ(赤ちゃんでなくて中学生ぐらい)が多い。
 ワタクシは美術館はフツーに行けるってのが良いと思うので、大変喜ばしいと思ってたんだけど、開放的な雰囲気がそうさせるのか、かなりの確立で先に鑑賞してる人の前を横切ったり前に立ったりすることがあって、それには閉口してしまいました。
 子供の泣き声もしたけど、それはワタクシは気になりません。ああ、泣いてるなぁとは思うけど、大泣きさせたまま鑑賞する親はいませんからね。多少ぐずっても仕方がないと思ってます。
 でも、大人は分別あるんだから他の人の邪魔はしないように心がけた方が良いと思うんですけどねぇ。どうなんでしょ。

 ま、そんなこともあったけど1人で行く美術館はゆっくり出来て良かったです。次は日本画も良いな♪

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