アバウトなつぶやき

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大エルミタージュ美術館展と琥珀とトンカツ

2007年02月16日 | かんしょう
 一昨日、たま吉と名古屋市美術館で開催中の大エルミタージュ美術館展に行って来ました。
 名古屋市美術館ではエルミタージュ展は以前にも開催されているのですが、すごい人気で土・日は行くものじゃない、と聞いていたので平日にしたんです。
 3号さんのアドバイスで朝イチに入れるように行った甲斐がありました。10時半には混んできて、ゆっくり観ていられなくなりましたから…。

 有名美術館の展覧会は人気が高く、どこでも混雑しますね。
 ワタクシは美術館が好きでよく足を運ぶ方ですが、大抵の場合はお目当ての作品があり、それを観に行く感じになります。
 今回はエルミタージュ美術館にどんな作品が収蔵されているかという前知識の無い状態で観覧しました。評判が高いということは、良い作品があるに決まっているだろうという気持ちで。
 この展覧会は「都市と自然」がテーマとのことで、中世から近代にかけての風景画が多くありました。
 ポスターなどに名前の挙がる巨匠(モネ、ピカソ、ゴーギャン、ルノワールのような)の作品は、目玉として取り上げられてはいましたが、それよりも美術ファンでなければ知らないような(つまり、ワタクシ程度では知らないような)画家の絵のほうが魅力を感じました。
 牧歌的なものや写実的なものなど、心を穏やかにするものや胸を打つ美しさや力を持った作品が多く、前衛的なものや刺激的な作品の無い、落ち着いた展覧会になっていました。人気があるわけです。
 ただ、ワタクシは人が多いと落ち着いて観られない性格なので絵の世界に入り込むには至らず、気に入った作品が数点あったものの図録を買うとかメモを取るとかはしませんでした。美しいものを観た、と言う感想しか言えなくて申し訳ありません。

 申し訳ないついでの話なんですが、展覧会そのものよりも会場を出てすぐのところにロシア名産「マトリョーシカ」や、琥珀のアクセサリが並んでる事の方にインパクトを感じました(笑)。マトリョーシカが可愛くて欲しくなっちゃいましたよ。
 あとね、旅行会社のロシア行きツアーガイドとかも置いてあって「商売上手やなぁ」と感心することしきり。
 それにしてもロシアって琥珀が産出するんですね~。
 琥珀の説明もしてくださったのですが、琥珀の中でキラキラと鱗か金粉のように光っているのは気泡なんですね。
 今まで琥珀を博物的な視点からしか見た事がなかったのですが、美術的視点で見ると感動的な美しさがありました。あの光の屈折具合は時間と偶然が作り出したものだと思うと、そのままの姿を磨き上げたものの方が美しく感じます。
 細やかな細工のあるものは、琥珀を素材としてしか扱っていないのでもったいない感じがしました。
 買えるわけが無いのにガラスケースをしげしげと眺めていたら、大粒で気泡の状態がとても美しい琥珀のペンダントを手の平に乗せてくれました。ありがとう、おねえさん。
 琥珀ってプラスチックみたいに軽いです~。
 ちなみにお値段はと言うと、4cmほどある大粒のものでも40万円程度で50万円はしませんでした。
 この後、デパートに行ったら偶然「工芸展」なるものをやっていて琥珀のアクセサリが売られていたのですが、美術館で売っていたアクセサリの方が琥珀のバリエーションが広く、しかも安かった!
 今、大粒の琥珀を買いたいなら名古屋市美術館へ行った方が良いかもしれませんね(笑)。

 おまけですが。
 この日、昼食はオアシス21の「ふじ亭」でカツ丼でした。
↓これはワタクシの味噌カツ丼で…

↓これはたま吉の茶漬けとんかつ


 まずとんかつを普通に食べて、カツが残り少なくなったところで出汁の効いたお茶をかけて食べるのです。
 名古屋はカツが名物と言えど、茶漬けとんかつなるものはここだけらしい…。
 うなぎのひつまぶしをイメージして出来たメニューだとか。
 カツみたいな衣のあるものに液体をぶっ掛けるとは、さすが名古屋。
 お味はと言うと(ひと口もらったんだけど)、さっぱりとサラサラと食べられます。最後に油っこいものを食べた感じじゃなくなるのは割とイイカンジ。
 「めっちゃ美味しい!」と言うほどでもないけれど、もちろんマズイわけでもない。家でこんな事を息子がしてたら「あんた、なにやってんのよ?」と言うところですが、メニューとして出てくると「あら、良いんじゃない?」と言ってしまう。しかもカロリーの高いものを食べた事をうっかり忘れてしまいそうな恐ろしいトラップメニューと言えるのではないでしょうか。
 新しい食を追い求める名古屋ならではのメニューです。興味ある人は試してくださいね!
 お肉はヒレ、ソースはだし醤油、キャベツは炒めキャベツでしたよ。ご参考まで♪