北大ボートblog

北大ボート部部員によるほぼ定期更新ブログ。

魂で漕ぐんや

2018-09-16 19:03:47 | 日記

二年目の名畑です。

オッ盾について、最後のブログ。

台風21号と大地震という自然の脅威に阻まれて、全員が戸田に揃ったのはレース当日の深夜(早朝)でした。多くの方からの支援があって、何とか艇の準備を間に合わせ、リグ出艇=ぶっつけ本番レース、そして渾身の敗者復活戦を経て、魂で漕ぐということの力の片鱗を感じた気がします。

まさに試される大地でした。

 

クルーの大半が被災し、空港復旧後すぐの深夜便での戸田入り。客観的に見れば体力的にも精神的にもボロボロのはず。しかし彼らは来ました。レースに出たい、今までの練習の成果を出したいと。

予選。初の戸田での8+出艇。流石に漕ぎはグダグダだった。しかし幸いなことに敗者復活戦でもう一度漕げる。
(言い方は悪いが)アップは終わった。次だ、次。

合間の時間、少しでも体力を回復させにかかる。それと同時にクルー内で確認をした。茨戸で上手くいった時はどう漕いだか思い出そう。一本強くスイスイ漕ごう。予選タイムは7分5秒。あれだけグダグダでこのタイム。本来の力を発揮できれば目標の6分45秒は必ず切れる!敗復で当たるこの大学に勝てば目標クリアになるだろう!

敗復。まだまだバラバラで動きは合っていないし、全員が水を掴めている訳ではない。しかし明らかに予選とは違った。スイスイ漕げる。グイグイ進む。皆の気力が艇を動かしている感覚があった。魂で漕いでいた。結果は2着。流石に準決勝には届かなかった。

その後タイムを聞いて驚く。6.38,7。
朝から27秒もタイムが伸びた。そして、目標タイムをクリアした!正直私は感動した。本当に漕げて良かった。

こうして我々のオッ盾は終わった。

実際、より良い選択をしていれば、ここまでギリギリの出場になることは避けられた。このことは大いに反省し、繰り返さないようにしなくてはならない。

しかし、逆に言ってしまえば、ここまで追い込まれたからこそ発揮できた力だったのかもしれない。この経験は必ず未来で活きると信じている。

自分の知らないところで、自分は限界を決めている。 
体力の限界、集中の限界、気持ちの限界‥‥。

強くなるには、自分で作った限界の壁を越え、その先があるということを『知る』必要があると感じる。1度知ってしまえば、その領域は到達可能となる。 

この何カ月かのオッ盾8+の練習を通して、色々な人と関わり、助けられ、自分自身も大きく成長することができました。

ありがとうございます。

~~~~~~~~~~
試乗会にて。
『お前ら!ボートをどうやって漕ぐか知ってんのかぁー!?』

\シラナイー!/

『このムキムキの腕で漕ぐと思ってんだろー!』

\チガウノカー!/

『違う!じゃあこの逞しい脚で漕ぐと思ってんだろー!』

\チガウノカー!/

『違う!ボートはなぁ、

    魂で!!漕ぐんやぁー!!!!』

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「第二の誕生」

2018-09-16 16:54:22 | 日記

 こんにちは。初めてブログを書かせていただきます、1の青木真太郎です。OX盾レガッタでは4番を漕がせていただきました。

 

  インカレも終わり、新人期間に終わりを告げた1年目として、入部からこれまでを振り返り、今後の展望について拙文ながら書こうと思います。

 

 さて、今から5ヶ月ほど前、ボート部の先輩方の熱い勧誘で部への入部を決めました。試乗会で初めてジョイフォアに乗り、その不安定さと水面の近さにおっかなびっくり。説明会やボックス席(北部食堂2階)での先輩方のトークにぐいぐい引き込まれ、「ボートってきっと楽しいんだろうな。」と感じ入部しました。

  それからというもの、茨戸川に通い、練習の日々。12㎞の道のりを自転車で行き来し、エルゴを引いてはヘロヘロになり、体幹をしてはうめき声をあげ……。おどおどしながら初めてシングルに乗り、水の上を滑るような感覚にワクワクしました。シングルだけでなく、フォアやエイトも経験し、オールの扱いや体の動かし方を先輩方に相談したり、自分なりに工夫したりして、なんとかそれらしく漕げるようになってきたと思います。

  東北戦、商大戦、OX盾、と試合を経験し負ける悔しさも、自らの目標を達成する喜びも感じることが出来たと思います。東北戦では敗北を喫したものの、商大戦では勝利。OX盾では、準決勝に進むことは、かないませんでしたが、台風、地震に見舞われながらも、出場しベストタイムを更新することが出来ました。ただ、自らの努力のみならず、周りからの支えがあって初めて良い結果を残せた、ということもあります。特にOX盾では、部の先輩方や同期、OBOGの方々に支えられている、という強い実感を持ちました。

 インカレ後、ついに4年目の先輩方が引退。今まで部の大きな柱であり、新人トレーナーとして1年目を育ててくださった方々との別れは胸に迫るものがありました。

 1年目はインカレ後、新人期間が終了し、本格的に上級生と同じように練習をしていきます。ここからはボート部員として「第二の誕生」です。もう新人ではない、一人の北大ボート部員として振舞わなければならない。

  4年目の先輩方が引退された、これからのボート部を現役のボート部員として、2年生とともに、より発展させたい。もちろん、ボートを楽しみながら。そのために自分たちに何ができるのか。考え、行動に移していくのは簡単ではないけれど、そのための努力は妥協したくない。「第二の誕生」はそんな意識の変化のきっかけになります。そんな1年目の成長を温かく見守って頂けたら幸いです。

 

 最後になりましたが、先日の地震発生の際には多くの方々から、心配と励ましのお言葉を頂きました。本当にありがとうございました。


 No guts, No glory

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