お寺のオバサンのひとりごと

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昔の仏教婦人会綱領

2018年08月28日 | 行事・案内
 浄土真宗本願寺派仏教婦人会の行事の折、一同で唱和する「仏教婦人会綱領」というものがあります。
今年(平成30年・2018年)2月、「仏教婦人会綱領」が改定されました。

  私たちは 親鸞聖人の み教えに導かれて
 すべての人々の幸せを願われる
 阿弥陀如来のお心をいただき
 自他ともに
 心豊かに生きることのできる社会をめざし
 ともに歩を進めます

 一、お聴聞を大切にいたします
 一、「南無阿弥陀仏」の輪をひろげます
 一、み仏の願いにかなう生き方をめざします 

というものです。
 
 それ以前のは、昭和41年・1966年に改定された綱領でした。

  私たち仏教婦人は、真実を求めて生きぬかれた親鸞聖人のみあとをしたい、人間に生まれた尊さにめざめ、深く如来の本願を聞きひらき、み法の母として念仏生活にいそしみます。

 一、ひたすら聞法につとめ、慈光に照らされた日々をおくります。
 一、念仏にかおる家庭をきずき、仏の子どもを育てます。
 一、「世界はみな同朋」の教えにしたがい、み法の友の輪をひろげます。 

というもの。

唱えながら、「何だかなあ~」と、違和感を感じつつ・・・

 だから、今回の改訂はよかったと思います。
 ただ「仏教婦人会」という名称は変わっていません。

 さて、先日のこと。法専寺の女性総代さんが
「こんなのがありましたよ~」と
『仏教婦人会百五十年史』(昭和57年10月1日発行)の一部コピーを持参くださいました。

 上記「仏教婦人会綱領」の そのまた前の綱領です。

  我等栄えある現代仏教女性は、正しき信仰に基づき、女性の徳操を涵養し、一致協力以て人生聖化の歩を進めんことを期す。

 一、ひたすら教法を求め、正しき人生生活を完りせん。
 一、互いに敬愛を旨とし、明るき協和の社会を実現せん。
 一、常に心身を端正にし、尊き道に生命を捧げん。 

 いやあ、すごいですね。今の私のような、だらしないオバサンとは違い、昔のきちんとした佇まいの女性方を彷彿させられます。

 上記、綱領が「現代の婦人になじみにくくなったので、是非改定してほしいとの要望があった」ことで、昭和38年から検討を開始し、昭和41年の「仏教婦人会綱領」になったそうです。

 でも、前前の綱領には「婦人」だの「母」だの「子どもを育てる」など表記されていません。
既婚であろうと、独身であろうと、子どもがいてもいなくても、「仏教女性」として、凛とした「綱領」であったと、拝読いたしました。
 

 
コメント
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