お寺のオバサンのひとりごと

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極楽って?

2013年06月04日 | 仏教
 「極楽浄土」って、覚りの世界 のことであって、

 死後のパラダイス ではない
 この世の楽しみの延長・自分の思い通りになる、極めて楽チン という世界 ではない 

 現実の自分と隔絶した、どこか遠くにある夢の世界 ではなく
現実、今、正しい(仏の智慧の)感受の心の世界 です。

 極楽浄土で、覚りの仏と成るのは、何のためか

 自分がこの世の苦しみから逃げ、自分だけが、「覚りの境地」を楽しむため ではなく

 「まだ、自我の世界で、さまよい苦しむ人々を、覚りに導きたい
と、願われる 如来の本願(はたらき) を お手伝い、実践できるようになるため。

 極楽浄土に往生(往って生まれる)成仏する(仏に成る)ならば、

 のんびり、「あ~、極楽極楽と、浄土で、安らかに眠っている場合じゃない

 人を救うことに、よろこびを感じ、いや、救わずには おれなくて
(人間の目には見えないけれど)一人でも浄土実をとする教えに気づき、現実、今を心安らかに生き抜くよう、はたらきかけ続ける。
 
 「極楽浄土」は、そういう智慧と慈悲の「仏」の世界(境地)であります。
 
コメント (2)
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