お寺のオバサンのひとりごと

心のマッサージにお寺へ行こう!

無いものねだり

2010年05月31日 | 仏教
 いろいろな方とお話していて、思うことです。

 無いものねだり の方が、いかに多いか・・・

 例えば、

 一人暮らしの方は、家族と仲良く連れ立っている人を見て、羨ましく思い、
「どうして、自分だけ寂しい思いをしなければならないのだろう」と嘆く。

 一方、家族に恵まれている人は、それはそれで、子どものこと、親のこと・・・悩みは尽きず、
「ああ、独身の人は、気楽でいいなあ~」と思う。

 仏説無量寿経(本願寺・現代語訳)に

 「田があれば田に悩み、家があれば家に悩む」

 「田がなければ田が欲しいと悩み、家がなければ家が欲しいと悩む」

 「たまたま一つが得られると他の一つが欠け、これがあればあれがないというありさまで、つまりはすべてを取りそろえたいと思う」

という 世間の人々(「私」)の姿を 表現された経文があります。

 仏さまが、「私」に願われていることは、そういう心の愚かさに気づき、「さとり」に心を向けよということ。

 無いものを嘆くより、恵まれているものを喜ぼう と、

 そう、自分に、言い聞かせている私です。
 

 
 

 
 
 
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする