「連続テレビ小説読本」(洋泉社)は、朝の連続テレビ小説が近ごろ(放送時刻変更と軌を一にして)絶好調なので、それをあてこんだ安易な企画本かと思ったら、資料充実、出演者や脚本家へのインタビューもするどく、気鋭のライターの原稿も興味深い。とてもお得な本でした。図書館で借りたんだけど。
連続テレビ小説が、実はラジオの「連続ラジオ小説」から派生したものだって知ってました?だから基本的にナレーションが多用され、画面を見ていなくてもストーリーを把握できるようになっている。炊事洗濯などで忙しい専業主婦をメインターゲットにしているので、これは必然ともいえる。
もっとも、実はわたしは朝ドラのいい視聴者ではない。ゴールデンのドラマをワンクール見るのも苦痛な男なのに、毎日15分、半年間も見続ける?無理無理。絶対無理。
それでも、よほど気に入らない朝ドラでもないかぎり、父親は必ず朝ドラにチャンネルを合わせているので(というかこのオヤジはNHKしか観ない)、オンエアの時間帯にうちにいれば(つまりは土曜日か祝日)必ず食卓でいっしょに観てはいます。しかも朝1回、昼の再放送1回。
様子がわからないので、となりに座る妻に
「で、今度の朝ドラは面白いの?」
と小声で訊くと、五分五分でほめたりけなしたりって感じ。現在の朝ドラは、東京と大阪(JOBK……ジャパン・オーサカ・バンバ・カドッコの略だと芸人たちは笑っています)が交互に制作しているが、彼女は大阪作品への評価が厳しい傾向にある。もっとも、「ちりとてちん」でその評価は思い切りくつがえったのだけれど。
そんなわたしが多少なりとも熱心に見続けたのはもちろん「あまちゃん」だが(近ごろの能年玲奈へのバッシングはどうしたことだろう)、他にも朝ドラの思い出はてんこ盛りにある。以下は極私的朝ドラ史。
PART2につづく。
最新の画像[もっと見る]
- 「ジョン・ウィック:コンセクエンス」John Wick: Chapter 4(2023 ライオンズゲート) 3時間前
- お盆2024 1日前
- 「ケイコ 目を澄ませて」(2022 ハピネットファントム) 2日前
- 「ケイコ 目を澄ませて」(2022 ハピネットファントム) 2日前
- 「ウォンカとチョコレート工場のはじまり」Wonka(2023 WB) 4日前
- 「キングダム 運命の炎」(2023 東宝=SONY) 5日前
- 「鵜頭川村事件(うずかわむらじけん)」(2022 WOWOW) 5日前
- 今月の名言2024年7月号PART3 KOBE 6日前
- 今月の名言7月号PART1 本物の先輩 1週間前
- 光る君へ 第30回「つながる言の葉」 1週間前
朝ドラの主演女優って結構「あの人は今」になってる人多いですからね。
に似ているとか。
とか、というのは、親父が蛇蝎のように今の
朝ドラを憎んでいるので(笑)、見ることがない
からです。
思えば「あまちゃん」もそうだったんだけど、
わたしたち夫婦が強引にチャンネルをNHKに
してました。