事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

青天を衝け 第32回 「栄一、銀行を作る」

2021-10-24 | 大河ドラマ

第31回「栄一、最後の変身」はこちら

辞表を叩きつけるお話。実は山形県でも似たような事例があって、当時の(それはそれはひどい上司だったらしい)への異議申し立てとして多くの病院関係の職員が一斉に退職したことがあったの。

わたしはそれを知って「かっこいー」と思いました。公務員として最後にできる手段ってそれだし、わたしはそれを使う機会を逸した。そんなドラマティックな場面がなかったのは幸い。

渋沢栄一と同時期に大蔵省を辞したのが井上馨(福士誠治)。この人よくわかんないんだよなあ。伊藤博文とのコンビでいつも考えられてるから。これから渋沢と彼は深い関係になっていく。んで、「龍馬伝」で弱気な悪党だった三菱の岩崎弥太郎(中村芝翫)が新興の悪役として登場。この役は歌舞伎役者じゃなきゃだめなのか。

母の臨終に立ち会う栄一。

「栄一、寒くないかい?」

んもう、この時点でわたしは泣いています。そして嫁を呼び

「千代、すまなかったねえ」

と謝罪する。その前に千代は妾であるくにを呼んでいる。つまりは、息子の行いすべてに関してあやまっているのだ。

大河ドラマの主人公の母親を演ずるのが和久井映見という時代に至った。およそ家庭向きではない男と結婚したあたりの不幸は本人も覚悟の上だったろう。でも、いい女優になりおおせていることで安堵するところもある。いや向こうもいい役者なんだけどさあ。

で、栄一がつくった銀行がいまひどいことになっているんだけどそれは別のお話。

第33回「論語と算盤」につづく


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2 コメント

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こんばんは. (みこ)
2021-10-24 21:56:18
独特な存在の女優さんですよね.
平清盛でも清盛の(育ての)母で中井貴一の正室役がとても素敵で,
あの男くさい作品を最初から最後まで支えていました.
哀しみを静かにあらわす時に,特に惹かれます.

佐藤二朗が役の上で和久井映見を「美しいいとこ殿」と評するシーンが印象的でした.

元ダンナも「CURE」やドラマ「64」で素晴らしかったです.
二人,うまくいってほしかったなー.
返信する
まったくですよね。 (hori)
2021-10-26 21:12:19
独自のスタンスの女優。
ただ、わたしは代表作の「夏子の酒」を
見てないのがなあ。

結婚した相手が他の女性に浮気したわけでも
なく、淫していたのが麻雀だというのは
いいんだか悪いんだか。
返信する

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