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候補作を読まずに“選考する”ことで有名なのは渡辺淳一。長いものは読まないんだ、と自ら宣言している。天童荒太の「永遠の仔」のときは、編集者に口立てでストーリーを解説してもらって選考会に参加したとか。
この人については石田衣良が爆笑のエピソードを披露している。
石田:去年の冬かな、新潮社のパーティで渡辺(淳一)さんと立ち話をしていて、「石田君、今度の直木賞の候補作なんだけど、ほんとに困ってるんだよ。君、想像できるかね。鹿がしゃべるんだよ」って(笑)「そんな本はないだろう!」って言われて「いやー、どうでしょうかね、渡辺さん」みたいな話だったんですけど、案の定、その本はダメでしたね。
豊崎:「鹿男あをによし」(万城目学)ですね。テレビドラマにもなったのに。しかしそんなことをどんどんバラしてしまう石田さんの今後が心配です。
石田:え、僕ですか?僕、バトンを渡されたんですよ。ある直木賞のパーティのときに渡辺さんと話していたら「なあ、石田くん。僕の後の作家はみんなモテないやつばっかりなんだよ」と。ポンと肩を叩かれて「君が頑張りなさい」と言われたんです。
大森:おお!!渡辺淳一を襲名するんだ。
石田:で、あまりに面白かったので、その場にいた北方謙三さんをつかまえて「北方さん、北方さん、渡辺さんが今こう言っていたんですけど」と言ったら、「おれはモテない作家か!」
……文壇ってば(^o^)。まあ確かに、芥川賞の場合は文芸誌や同人誌に載った短篇や中篇が対象なので選考委員の負担もそう大きくはない。でも直木賞の場合は単行本が対象だし、枚数制限もないから読み通すのがしんどいってのもわからなくはないけどね。でも、ちょっとびっくりするぐらいの報酬を受け取っているらしいんで、とりあえず読めよ渡辺。
直木賞の方では、ミステリやSFではとりにくい状況にあるのもさみしい。横山秀夫の「半落ち」事件は前に特集したとおりだけど、選考委員のなかでミステリ作家が北方謙三ただひとりというのも偏っている。だから次回からの宮部みゆきには期待大。何度も何度も候補に挙げられながら、落選が続いている北村薫の処遇などは改善されるだろう(もう候補になることもないかなぁ)。
なんだかんだ言って芥川賞と直木賞は文壇における最大のイベントだ。受賞作がその時代の小説を代表していることも事実なのだ。才能豊かな新人を発掘しろとは言わない。せめて邪魔はしないでくれ(^o^)
日本アカデミー賞、日本歌謡大賞なんかと同じレベルでしょ!
インディ・クリスタルスカル見ましたが・・・・?
H・フォード ジジイじゃん! シャイア・ラブーフもスピルバーグとツルンでいると
どんどんつまんなくなりますなぁ~。
さみしいですな。
わたしは監督作(だったかなー。検索するのも疲れているので
めんどくさい)の「大列車強盗」が好きでした。
なんか、SFのとんがった人がまさかあんな作品を撮るとは
思わなかったんで。