池袋ウエストゲートパークの行方

  ◇「池袋ウエストゲートパーク　/　灰色のピーターパン」石田衣良著　文藝春秋
　いい意味でも悪い意味でも水準作。このシリーズ、もうちょっと大事に育ててほしいなあ。アンドリュー・ヴァクスのバークシリーズ（「ブルー・ベル」が最高作）のように、主人公がどんどん冴えなくなっているのだ。

もうちょっと気張らんかマコト！

◇「池袋ウエストゲートパーク　/　Gボーイズ冬戦争」石田衣良著　文藝春秋
……と言っている間にもちなおしてきた。単なる連絡役に堕していたマコトが、バカ正直であることとチーマーのなかでは例外的に“考える男”であること、そしてクラシックファンであること（臭みにも通じるけどね）によって池袋でのしていくあたりが納得できる。

どうしてTBSは再ドラマ化しないのかな。主役候補はジャニーズにいっぱいなのに

……わたし、新キャストとして神木隆之介はどうかと（冗談じゃなく）思っています。イメージキャストなら亀梨なんでしょうが、ここは神木のあのルックスでやけに強いマコトってキャスティングはどうでしょ。それにしても、「新宿鮫」の新宿といい、この池袋といい、わたしが東京を離れた二十数年で、革命かなんかあったんですか(笑)

「カサノバ」Casanova(’05 米)

監督：ラッセ・ハルストレム　主演：ヒース・レジャー　ジェレミー・アイアンズ

まさかあの色悪の物語を、こんな冒険活劇にしてみせるとは。ヒース・レジャー（合掌）は確かに色男だが、“二代目”の方が魅力的に見えるぞ。あ、ちょっとネタバレ。

無邪気そうなヒースが、あのジョーカーに昇華するまで「ブロークバック・マウンテン」をはさんでわずか3年……

ハルストレムの映画だからもちろん奥さんのレナ・オリン（好き）が出てます☆☆☆★★