なんか近ごろ、オヤジ系週刊誌がひどくないですか。嫌韓・嫌中国が常にトップ記事。朝日の従軍慰安婦問題など(まあ、池上彰の問題は確かにひどかった)、鬼の首でもとったように大はしゃぎ。内容は“事情通”や“識者”のコメントの羅列。いったい、足でかせぐ記者はどこへ?
もっとも深刻なのは週刊文春だろうか。この雑誌は記事がつまらなくてもコラムが充実していて、それだけで満足できたものだった。小林信彦の「本音を申さば」が現在も続いているのはめでたいけれど、いったいあのコラムはどこへ?毎週楽しみにしていたあのページはどこへいってしまったの?
それがこの「ホリイのずんずん調査」だった。1995年に連載開始。2011年まで延々と「いやそれは調べなければならないことなの?」というネタを、毎週毎週とりあげてくれたのだ。しかも文章が最高!さすが、年間400回も寄席に通う人は違うなあ。
だいたいね、以下のようなことを調べようなどと普通思いつきますか?
・吉野家のつゆだくが許せなくて154店食べ歩いた話
・日本人の2割は牡蠣にあたっているのだ
・日本三大急流でもっとも急流なのはどこだ
・七年かけて一万席聞いても掛からなかった落語ネタ
・エロメールによく使われる女性の名前ランキング
・週間天気予報はまったく当たってないような気がするんですけど
・小学4年生にもなってサンタを信じている5%の人々
・日本人にもっともよく覚えられている年号は「1192年」である
・サッカーFKの壁で股間を守る国、守らない国
・大学の単位は「取る」ではなく「来る」と学生が言い始めたころ
・部活が水飲み禁止でなくなりだしたのはいつなのか
……往時の「萬流コピー塾」(糸井重里)を復活させろとは言わない(中止させたのは右翼雑誌を発行中の花田紀凱だという噂)。でも、この名コラムの復活こそ、いまの週刊文春に求められているんじゃないのか。
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ホリイのずんずん調査 かつて誰も調べなかった100の謎 価格:¥ 1,944(税込) 発売日:2013-08-06 |
(今井舞のドラマメッタ斬りとかいうの、あれヒドいなあ、
あんなのが毎クール恒例にするほどの企画なのか?)
三行映画批評はおすぎが降りてからあんま観なくなったな(私は誰がなんと言おうとおすぎ支持派w)
誰かに依頼されてレベルを低く設定している
のではないかと思うくらいだもんなあ。