情熱大陸、エヴァンゲリオン、真田丸(笑)などのパロディから各回がスタート。コンバースを履いて走るウエディングドレス姿の森山みくり(新垣結衣)のバックに
「契約結婚」
「小賢しい女」
などの字幕がかぶさる。そう、このドラマは「小難しい男」津崎平匡(星野源)と「小賢しい女」みくりの「契約結婚」のお話。まあ、解説するまでもなく、みなさん見ていたんでしょうけれども。
しかしこれはきわどいテーマだ。石川達三の「僕たちの失敗」を持ち出すと年齢がバレバレだけど、視聴者の共感を得るにはハードルが高い……ということでオープニングのパロディを初めとしたギャグが過剰なほどしこまれているんでしょう。あ、この手法は「99.9 刑事専門弁護士」と共通している。
就職の一形態として「事実婚」を選択するみくり。これだけだとお茶の間(死語)からバッシングを受けるのは必然なので、このカップルはセックスをしないルールを確立する。だけれども次第にお互いを、という流れは、視聴者が容易に予想できるがために受け入れられたんだと思います。このひねりはうまい。
「星野源雑談集1」(マガジンハウス)を読んで、特にケンドーコバヤシとのエロトークに驚愕。そうか星野源の魅力とは、おしゃれな楽曲とエロとの落差にあるんだなと気づく。ということで、人気のこのドラマを見なくてはとレンタル。初回こそリズムが悪かったけれど、次第次第に面白くなる。高視聴率納得。
「信長協奏曲」に続いてコミックの原作。レベル高いっすねほんとに日本のコミックは。肌合いとしては小林じんこの「風呂上がりの夜空に」に近いかな。
「箱入り息子の恋」にしても、漫画からいきなり飛び出してきたような星野源の存在がなかったらおよそ成立しないお話ではなかったか。そしてこのドラマはセックスの部分から目を背けてばかりではない。その意味でも、新垣結衣とエロを軽快に語れる星野源は貴重な存在だ。
それとやっぱりラストの恋ダンスの素晴らしさよね(古田新太がさすがにうまいんだ)。つい練習したくなりました(しないけど)。日本版「40才の童貞男」として傑作。
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