事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

リーガルハイ (フジテレビ)

2017-01-19 | テレビ番組

真田丸」「半沢直樹」「リーガルハイ」と続けざまに見て、堺雅人という役者は、確かにうまい役者ではあるけれども(それはおそらく誰も否定できない)、それ以上に不思議な役者だとつくづく。うまく説明できないが、人間っぽくないというか。

特にこの「リーガルハイ」にそれは顕著。

特徴的な横分けの髪型、速射砲のような悪口雑言、身の回りのことはなにもできないので執事(里見浩太朗)にいつも「服部さーん」と甘える……まるでマリオネットのように見えないですか。操っているのは服部さん(彼もまた某人物にあやつられてもいる)。あるいはアニメキャラのようにも見える。これほど濃い演技で破綻しない役者って、他になかなか思いつかない。

主人公の古美門(こみかど)研介は、無敗を誇る悪徳弁護士。すんごく悪いです。勝つためなら反則すれすれの、というかはっきりと反則技も平気で使う。

彼と反目しながらもタッグを組むのは、純粋で、その純粋さの暴力に無意識なものだから「朝ドラ」と揶揄される黛真知子。演じているのは今をときめく新垣結衣。こんなに脚が長い女性だったのか。ま、古美門からは「ガニ股」と切り捨てられているんですが。

反則技を使いながら、しかし見終わったあとに残るのは一種の爽快感。視聴者の予想を常にちょっとだけ上回るエンディングを用意している。脚本はすべて「キサラギ」や「ALWAYS」の古沢良太。これはおみごとだと思う。

特に素晴らしかったのは江守徹が悪徳政治家をやった回で、悪らつと悪らつが手を組むと社会正義が達成できてしまうあたりの仕掛けにはうなった。

里見浩太朗が出ているというそれだけで、伊吹吾郎、高橋元太郎、大和田伸也、野村将希などの水戸黄門メンバーが続々ゲスト出演するのがおかしい。わたしはいつ由美かおるの入浴シーンがおがめるのかと期待してしまいました。

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