事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

日本の警察 その128 「MIU404」(2020 TBS)

2022-02-22 | 日本の警察

その127「琉球警察」はこちら

野木亜紀子さん関連でレンタル。製作=脚本=演出のほとんどが女性で、「アンナチュラル」のチームが再結集。どストレートな刑事ドラマを志向したとか。

男2人のバディ刑事ものとくれば、松田優作と中村雅俊の文学座コンビの「俺たちの勲章」とか、やはり外せない舘ひろしと柴田恭兵の「あぶない刑事」などの日テレのドラマが思い出される。高山と大下はまだ日産レパードに乗って銀星会を追っかけてるのかなあ。

さて、このTBSドラマに起用されたのは綾野剛星野源。片っ方がクールで片っ方がお調子者とくれば、当然綾野がクールで星野がちゃらい方面を受け持つと考える。でも制作側は逆のキャスティングを行った。ちょっと無理目かなあと思ったけれど、次第になじんでくる。

MIUとはMobile Investigative Unitの略。機動捜査隊のこと。これはめずらしい設定だ。

普通の刑事ドラマなら、まず殺人などの事件が起こり、立ち入り禁止のテープをくぐっておっとり刀で登場する捜査一課の刑事が主人公であることが多い。

でも現実の捜査は違う。現場にまず駆けつけるのは機捜と略される機動捜査隊なのだ。捜査が長引きそうになると一課なりに引き継がれるのが通例。だから綾野剛と星野源は解決のために走り回る。野木亜紀子脚本は周到です。

主演のふたりや、女性上司の麻生久美子、チームの先輩である橋本じゅん、警察OBの小日向文世などにはそれぞれしっかりしたバックストーリーがあり、やはり例によって泣かせてくれるのでした。

出色だったのは菅田将暉。陽気な悪役として激しく魅力的。うーん、いいドラマだった。確実にシーズン2はつくられるな。まあ、あぶない刑事ほど延々と続きはしないだろうけれども(笑)。

その129「偽装同盟」につづく


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