【体で感じる女性、脳で感じる男性】
唐:男性と女性で、快感に差があるんですか?
神:男女の肉体的な構造を見てみてもわかるが、例えば性感帯の分布も、男性のそれがほとんど性器周辺に集中しているのに比べて、女性はほぼ、全身に広がっている。
唐:乳房、耳たぶ、脇腹、脚の先……なるほど、いずれも男性からすればなんだ、というようなところで感じてますね。
神:もし、セックスの際に女性が感じるのと同量の快感を男性が受けたとすると、その膨大さにオーバーフローしてショック死する、としている研究もあるくらいだからな。
……あ、やっぱりそうだったんだ。昔、本宮ひろ志の「俺の空」(笑)で、女性は男性の8倍の快感を得ている、というセリフに考えこんだ経験があるけれど、あれはホントだったのかなあ。
唐:ゲイやSMといった性的嗜好が西欧に比べ、日本ではあまり一般化していないのは、日本人がA型民族だったからではないか、という説もある。A型男性にとってセックスは日常の一部、つまり衣食住とともにあるもので、マンネリ化したセックスでも飽きることなく、同じパターンでも同じ場所でも十分に楽しむことができるとか。ここらへん、アメリカのように、どんなに愛し合った女性とでも、平均で80回セックスをすると飽きが来る、という統計が出ている国の国民とは全く違うようだ。
……わーははは。そんなはずあるか。かなりトンデモが入っているぞ。でも、ネタとしては最高だ。
唐:日本人は今、世界で最もセックスレスな国民になっているという。その現れが、バイアグラの消費量で、日本は先進国中最低。発売元の製薬会社は大儲けのアテがはずれてガックリしているとか。
……あの薬の消費量だけでセックスレスと決めつけるのは乱暴というものだろうが、世界一薬漬けな国民が、バイアグラにだけは手を出さない背景には、いったい何があるのだろう。少子化の証左?必要がないくらいビンビン?
【中年以降の精力保持】
唐:そもそも、男のアレに、本当に打ち止めってあるんですか?最後の一発がオナニーだった、なんてことになると、ややアワレですが……
神:いや、むしろ、若いうちにたくさん放出しておいた方が、性機能は長持ちするというのが現在の医学的見解じゃな。(略)オトコは42歳を過ぎると、睾丸が一年々々縮んでいくそうじゃ。ただでさえ精力が弱るわけじゃから、何かそこに刺激がないと、本当に立たなくなってしまうことになる。
……うーん、ここはうかつにコメントできないな。
唐:実は人間、中高年になったからといって、そう精力が衰える生物ではないという。やはり、考え方の問題らしい。若い頃の、セックスできればどうなってもいいや、というヤミクモさがなくなり、先のことを考えてしまうため、つい引っ込み思案になってしまうのである。
この本、別にセックスがらみのネタだけが載っているわけではもちろんない。カルトといえば、やはり映画関係。
【猿の惑星】 唐:しかし、旧作を見直しても、猿のメイクがセンセーショナルなほどよく出来ていたことはわかりますが、シリーズ化されるほどヒットするようなもんでもないと思うんですがねえ。
神:あれはキリスト教文化、白人優位主義文化、そして進化論文化の社会で、そういう世界基準をもっている人間にとっては大ショックの映画なんじゃ。まあ、裏者的知識のある読者には説明の必要もないと思うが、原作の小説を書いたピエール・ブールが戦時中、日本軍の捕虜になった経験から書かれた作品じゃ。彼らにとり、白人たちの軍隊がアジア人に破れて捕虜になるという体験は、天地がひっくり返ったような衝撃だったろう。ネコがネズミに齧られたようなものじゃ。
……あ。確かに意表をつかれた。猿=日本人というベタベタな比喩だったのか。おっと引用はスペースをくう。次号に続く!くれぐれも話半分にきいておいてねこのネタは。
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