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事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「ウラグラ!」~ベスト・オブ・裏モノの神様~

2007-12-06 | うんちく・小ネタ

Uragura 唐沢俊一著 アスペクト刊

 著者の唐沢俊一は1958年生まれ。一番有名な活動はトンデモ本を糾弾するト学会の一員であることだろうか。弟は版画マンガ(笑)等で知られる唐沢なおき。奥さんはこの本でもイラストを載せているソルボンヌK子である。私の好奇心の方向と似た関係のカルト評論家であるため、んもーどんな場面でもこの男の影がちらつくと言ってもいいくらいだ。弟が描いた似顔絵はもう記号に近くなっているため、ひょっとしたら見たことのある人もいるかもしれない。ウラモノをとりあげる彼のホームページも爆笑なのでお好きな方はどうぞ。

Tonndemo  ト学会に関しては、エセ科学本(UFO、ノストラダムスetc.)をせせら笑ううちに、むしろト学会側の方がトンデモ本に近くなってしまう傾向があるのだけれど、いくらなんでも我田引水が過ぎやしないかと思っていた竹内久美子の利己的遺伝子関係(人間はわがままな遺伝子ののりものに過ぎない)を一刀両断してくれて、わたしの一時の遺伝子狂いを沈静化させてくれた恩義もある。そっちもお試しを。ま、利己的遺伝子論自体は至極まっとうな考え方だったのだけれど。

 「ウラグラ!」は、唐沢のアンテナのおもむくままに、【裏的】な事物をとりあげた週刊アスキーの連載をまとめたもの。唐沢と神様の対話、という形をとっている。あ、わたしの知り合いにはパソコン狂いが高じて息子に“あすき”と名づけたトンデモ野郎もいるが、このことを知ったら唐沢は狂喜しただろう。とにかく世の中のすべてに突っ込みたがる人だから。

Karasawa  では次回からその一部をご紹介。最初は“裏”といえばやはりこれ……

※2007年現在、唐沢はもちろん「トリビア」の大ヒットでいっきにメジャーになった。それが幸せなことなのかはまた別の話だろうが。

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5 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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唐沢俊一は漫棚通信というブログから数ページ以上... (唐沢俊一が盗作家だということには触れないのですか?)
2007-12-06 16:30:37
唐沢俊一は漫棚通信というブログから数ページ以上もパクりを行い、形だけ謝罪したものの、「社会派くん」という連載では開き直って「仕事には何の影響もなかった」とうそぶき、多くの人の反感を買っています。また過去にさかのぼっても、一行知識にはおびただしい間違いやうそが含まれ、他人を誹謗中傷し、経歴にも詐称があるなど、相当に問題ある人物であることが分かっています。

ブログ主さんは公務員だと思いますが、なぜ唐沢の上記のような人物像を無視して文章を書いたのですか。検索をすればすぐに分かることだと思います。
個人のブログは、小なりといえどもメディアです。このような行為が、唐沢のような犯罪的な男に社会的な信用を与えているとは考えませんでしたか?
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 上のコメントの通り、盗作しながら開き直り、弁... (藤岡真)
2007-12-06 20:11:34
 上のコメントの通り、盗作しながら開き直り、弁護士を立てて(信じがたいことに)事件の経緯をblogに書いたら訴えるぞと、被害者を恫喝するなど姑息な手段に徹しきった。
 万引き犯が、店を脅すようなもので卑劣なこと甚だしい。
 朝日の書評委員も、「と学会」のコネで無理矢理やっているようなもの。

 ろくに事情も分からないで、こんな人物を持ち上げるのは犯罪に等しいと思うのだが、如何に。

 盗作事件の顛末。↓

http://www.jarchive.org/temp/copyright2.html
 
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啓蒙ありがとうございます(笑)。 (hori hiroshi)
2007-12-06 20:27:26
啓蒙ありがとうございます(笑)。
唐沢のサイトはよく訪れますので、盗作関係が妙に腑に落ちないエンディングなのは不審に思っていました。でもそれに倍する貢献が唐沢にはあったのではないでしょうか。わたしが彼に求めているのは、彼の知識の方向性であり、しかもそれで商売が(なんとかかんとか)成り立ってしまったという事実にあります。
ですからわたしが彼に失望するとすれば、それは盗作だったことより、その披露の仕方が芸になっていない場合なのです。
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>わたしが彼に失望するとすれば、それは盗作だっ... (芸というのは難しいもので)
2007-12-08 16:33:07
>わたしが彼に失望するとすれば、それは盗作だったことより、
>その披露の仕方が芸になっていない場合なのです。

ブログ主さんがいつ失望されるかについては、傍から何も申し上げることはありません。
雑学の真偽、盗作であるか否かと「芸になっているかどうか」は別の事柄です。
ですが、人の「芸」を楽しむとき、賞賛するときには、個々のネタだけでなく、その「人」を見ていると思います。
なんてことないネタなのに、この人がこのタイミングでやるから面白いといったことですね。
だからこそ「芸人」は存在できるし、輝くのです。

しかし、では「こんなくだらないことまでよく調べて知ってるもんだね」
ということが「芸」になっていた場合、
それが間違いや盗作だらけだったら、失望しませんか?
私は失望します。

唐沢俊一氏は、今回の盗作騒動で、すっかり何を言っても「芸」にならない人になってしまったのですよ。
もちろん、分かってる人は唐沢氏の駄目さに気づいていたようですが、私はそうではありませんでした。
一年前なら、私もブログ主さんのようなエントリーを書いたかもしれません。でももうできません。
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>「こんなくだらないことまでよく調べて知って... (hori hiroshi)
2007-12-09 09:34:55
>「こんなくだらないことまでよく調べて知ってるもんだね」
ということが「芸」になっていた場合、
それが間違いや盗作だらけだったら、失望しませんか?
私は失望します。

……それはうれしくないですね、確かに。でも、繰り返しになりますが「くだらないことを調べている」だけでは読者や視聴者は喜ばないはず。どんな種類のネタ(それが唐沢の場合、薬関係だったり芸人への肩入れだったり)であれ、伝えることで笑いに昇華できるかの判断はやはり唐沢の芸でしょう。そして、盗作関係の言い訳すら「うまい」と唸らせることができれば一流なのでしょうが……
評論家体質の人って、そのあたりはつくづく下手なんですよね。
松村雄策と小林信彦のビートルズ論争にしても、芸がないなあ、とため息をつきながら読んでいたおぼえがあります。あ、わたしはあの論争は松村の圧勝だと思っていますが。
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