事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

明細書を見ろ!2018年6月号 47と13、あるいは112

2018-06-17 | 明細書を見ろ!(事務だより)

2018年5月号「現給保障終了。」はこちら

本校の職員が自家用車で山形県庁に出張するとします。

正確には「酒田市××町13-1」から「山形市松波2-8-1」へ向かう。

ところが、山形県職員の旅費計算は、いちいちそんな住所まで忖度してはいられないので、「基準地」というものを設定して、わりとおおざっぱに計算します。

本校の基準地は「酒田市酒田」、県庁の基準地は「山形市松波」。このふたつの距離は116.7㎞ということになっています。

ここで酒田の人間は迷う。この数字って、どっちの道を使ったものだろうと。

とにかくスピード優先で、早く県庁に着きたいと思えば、誰だって112号線を通って自動車道を突っ走る(寒河江のオービスに気をつけて)。

それほど急がず、のんきにドライブしたい人は47号線で新庄に向かい、そこから13号線を南下するだろう。いわゆる、下道(したみち)。こちらは東根のオービスに注意。

このふたつの経路には、実は距離上の差はほとんどありません。ネットでルート検索すると(便利な世の中になったものだ)、112号線を利用すると119.9㎞、47+13号線なら117.3㎞。その差はわずか2.6㎞ですから誤差みたいなものです。

結論から言えば、二点間の最短距離で計算するのが建前なので、あなたの出張旅費は「下道」で計算されます。

※県職員の旅費に関する条例はこう解説されています。

「県費の適切な支出を図るという趣旨から『最も経済的な通常の経路及び方法』により計算するのが原則である」

〇通常の経路とは、当該区間を旅行する場合に、社会一般人の通常の経路の意味である。

〇最も経済的とは、通常の経路がただ一つのものであればその経路によるが、二つ以上あった場合には、最も安あがりの経路によって計算する。

……額は往復の距離を合算して116.7㎞×2=233.4㎞の整数部分233に37円をかけて8621円。これに現地経費200円が加わって8821円が支給額。

え、その37円だの現地経費だのって何だですって?話が長くなるから省略!だいたい、県庁往復だと自宅から直行直帰することが多いので通勤手当と調整されて……あーめんどくさい。

そういう話がしたいのではなかった。実は酒田~山形間の所要時間がずいぶんと短縮されたことを説明したかったのです。その昔、県庁に向かうときは、まず3時間20分のドライブは覚悟しなければなりませんでした。ところが……以下次号

画像は「デッドプール2」Deadpool 2

主演:ライアン・レイノルズ、ジョシュ・ブローリン

R指定なので残虐描写の連続。そのくせファミリー映画だと主張するあたりがひたすら笑えます。

「家族なんてクソだ(Family is an F-word)」

なんてセリフまであるくせに。

使用曲はエア・サプライ、パット・ベネター、ドリー・パートン、そして「ラ・ラ・ランド」につづいてa-ha……21世紀の映画とはとても思えません(笑)

 

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