事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

勝手に人生相談Vol.16 夢に生きる人~スピッツ / 冷たい頬

2018-06-21 | うんちく・小ネタ

スピッツ / 冷たい頬

Vol.15「浮気なぼくら」はこちら

30代の主婦。10年ほど前、高校で同級生だった男子が、バイクの事故で亡くなったと聞きました。仲が良かったのでにわかには信じられず、他の同級生に尋ねて回ったところ、どうやら本当のことと知り、ショックでした。なんとか霊前に行きたいと思いましたが、つてがなく、その時は諦めました。

ところが最近、彼が夢の中に現れました。懐かしくてうれしくなり、これも何かの運命だと感じて、彼に会いたくなりました

亡くなった彼が高校生の時、東京でシェフをしているお兄さんの名刺を私に渡してくれました。インターネットで名前を検索してみると、お店が分かりました。これで彼のことを知る手がかりができたのですが、お店の予約サイトに客でもないのに突然アポイントを入れていいものか、迷っています。しかも不幸にも、相手は弟を事故で亡くしているのです。

失礼にならないかと思いながらも、彼の霊前に行きたいという思いがあり、悶々としています。
(千葉・M子)

……人生相談の回答者の方々は、きっとフラストレーションがたまっていることと思う。どんな相談にも冷静に対応しなければならないのだから。この、よく考えれば(考えなくても)奇妙な相談にも心療内科医の海原純子さんは

「大人の行動ではない、という気がします」

と抑えた回答。でも内心では「ふざけるな」と思っているはずだ。このM子さんの異常さは突出している。

・仲の良かった同級生の死を知っても墓に行くことができず(彼女には他に同級生はいなかったのか)

・夢の中に出てきたことで“運命”だと思い込み

・その運命がなぜか墓ではなく彼のお兄さんに向かい

・しかもその店に、客としてでなく、亡くなった弟の同級生として訪問したい

……失礼にならないか?失礼に決まっています。悶々としている?きっとあなたはまわりの人間をもっと悶々とさせているはずだ。久しぶりに、怖い相談

本日の1曲はスピッツの「冷たい頬」この名曲が発売されてからもう20年もたってるなんて!

Vol.17「底なしの実家」につづく

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする