事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「踊る大捜査線THE FINAL 新たなる希望」をもういっちょ。

2012-09-26 | 邦画

Rythmandpoliceimg03 PART1はこちら

「新たなる希望」と、スターウォーズそのまんまのタイトルでもわかるように、最終作のテーマは“継承”のよう。和久と青島の関係がダースヴェイダーとルークだったように。

青島、室井、すみれの警察への想いがどう未来につながるのかはもちろん、スリーアミーゴス(北村総一朗、斉藤暁、小野武彦)が新スリーアミーゴス(ユースケ・サンタマリア、佐戸井けん太、小林すすむ)に受け継がれているのには笑った。

シリーズを通じて、わたしが最も感動したのは小野武彦が「わたしの部下の命をなんだと思っているんだ!」と激昂する(そしてすぐに反省する)シーンだったが、受け継いだ佐戸井けん太も、なかなか渋味をましていていい感じだった(小林すすむにはエンドロールでメッセージが)。

お若い観客にとっては単なる嫌なオヤジに見えるであろう警察庁長官役の津嘉山正種(つかやま まさね)って、わたしの世代にとってはNHK-FM「クロスオーバーイレブン」の渋いナレーターなのでおぼえておいてね。「ジェットストリーム」(TOKYO-FM、じゃなくてFM東京の頃)の城達也と双璧だったんだよ。そっちも知らないかあ。

肝心の事件については、実は穴も多い。事件関係者の親族は基本として捜査に参画できないはず。そのために某人物が捜査本部のメンバーにいなかったのは当然としても、ではなぜ……あわわネタバレ寸前。

そんな疑問点がありつつ、しかし見せる。15年分の重みで観客を圧倒するのだ。

隣で見ていたわたしの娘は号泣。映画の一作目と二作目で、青島とすみれがそれぞれ傷を負っている存在であることがここで活かされ、中年男もグッとくる。そうか、ほんとに終わっちゃうんだな、とさみしい。

お約束の室井の秋田弁、今回の「おずまげんな」は庄内人であるわたしにもおなじみの言葉。かっこつけるなよ、ぐらいの意。でも娘は理解できなかったようなので、もっとちゃんと庄内弁を継承しておくべきだったと反省されられました。それにしても、深津絵里は歳をとらないですねえっ!

Rythmandpoliceimg04

コメント (2)
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