事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「文人悪食」 嵐山光三郎著 新潮文庫

2009-07-19 | うんちく・小ネタ

Bunjinakujiki01  いやはや労作。「鳩よ!」に連載された三十七人の文士の食いっぷり。文豪たちの特異さを、その食から読み解こうという嵐山のセンスはやはりさすがだ。追悼にその作家の価値を求めた「追悼の達人」にしても、センスの問題。

彼ら文豪にとって食事とは、忌むべきものでありつつ、その作品とどうしてもシンクロしてしまうあたり……まあちょっと強引でもありますけど(笑)。

文人にかぎらず、明治の食事とは、一種の危険性を(病気などの)はらんでいたことは実感できる。

  大根おろしを煮沸する泉鏡花はやりすぎにしてもねえ☆☆☆☆

「文人暴食」につづきます

コメント
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