「真・女立喰師列伝」（‘07 ジェネオン）

原作、総監修：押井守　出演：水野美紀　小倉優子　藤田陽子（野田秀樹の奥さん）

押井守メンツが、立喰師という押井オリジナルのキャラをキープしていればなんでもあり、というコンセプトに燃えたオムニバス。Stand Alone Complexの神山健治監督が主演（！）パートのいい気な「あの日に帰りたい」ネタには笑った。ひし美ゆり子の熟女ヌードを拝めるとは望外のよろこび。押井の映画にしては珍しく、素直に面白いです（笑）

あのアンヌ隊員ももう60才ですって☆☆☆★★★

「ベクシル 2077日本鎖国」（‘07 松竹）

監督：曽利文彦　キャスト：黒木メイサ　谷原章介　松雪泰子

どうして失敗作になってしまったか。サイボーグ化することを災厄と規定し、生身の人間であることの安易な讃歌にしてしまったからだと思う。曽利監督にしても「攻殻機動隊」を意識したはずなのだから（しないはずがない）、義体化を超えてネットの中の知性たらんとしたあの傑作を、観客の方も経過していることに気づかなかったのだろうか。まあ「APPLESEED」の製作者でもあった曽利に失礼な話ではあるけれど。

遊佐で撮った新作「ICHI」に期待しましょうかね☆☆★★★