やはり他県の出身者と話すのは楽しい。ウチの学校には熊本、京都、東京出身の職員がいて、配偶者に話を広げると青森、兵庫、北海道二人(一人はもちろんウチの奥さんです)。わりと幅広い。
給食をいっしょに食べているのは熊本と東京。事務補助が熊本出身なのでそちらの関係は前からチェック済み。とにかくあの県はコメディアンが多くて、くりいむしちゅー、内村光良、「ヒロシです」のあいつ(名前忘れた)、コロッケ、井手らっきょ、ばってん荒川(笑)などがいる。
「多いなーしかし」
「山形も多いじゃないですか、コメディアン。」
「そうかなあ。ウド鈴木だろ?ケーシー高峰だろ……あ、ビートきよしもだ!」変なのばっかり。
「えっ!ビートきよしって山形だったんですか」これには東京も驚いている。
「うん。最上の方。知らなかったのか今まで。たけしから『こいつのふるさとは凄いですよ。ついこないだ二足歩行が始まったんですから』とか言われてたのに。」
これはしかし世代の差もあるよな。三十そこそこの女性だとこんなものかなあ。
「きみんとこにも誰かいるだろ?有名人」
東京出身の講師に。彼女は大田区で生まれ育っている。
「うーん……あのぉ、わたし渡辺満里奈とおんなじ学校出てます」
「ほぉ。年代的にはいっしょ?」
「わたしの方がずっと下です!満里奈に弟いるの知ってます?」
「うん。ダイキチだろ?」
「えーっっ!なんで名前まで知ってるんですか」
これはねえ、とんねるずと満里奈がバラエティでからめば必ずダイキチの話になるじゃないか。まあ、非常に狭い世代でしか通用しない話だけれど。
「ダイキチと、わたし同級生です。」
「おおおおお!いいネタもってるじゃないか」
「満里奈はねぇ、黒縁メガネをかけたマジメ少女だったんですけど」
「うん」
「お姉さんもいて、この人がすごい美人だったんですよー」
「ほぉ。会いたかったなあ」
「卒業アルバムにはダイキチも載ってるわけですけど」
「おお。見せてくれよー」
「ダメです。わたしも載ってますから。」
よくわかんない。
結果的にダイキチと名倉は兄弟になったわけだ。次号は原田真二!