事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

痛い風 2発目

2007-11-30 | 健康・病気

Kt いつも空いている、はずのその整形外科。思いきりはやっている。だがほとんどはリハビリの客のようで、診察の順番は意外に早く。
看護婦に呼ばれ、いそいそと診察室へ。激痛から2日たっているから、もう痛みはあまりない。

「どうしました。」関西弁の残る医師。
「右足のですね、付け根のところが先日から痛くって……」
「ちょっと見せてください……あー、腫れてますね
あ、ほんとだ。あまり意識していなかったが、ただでさえデカい足(28㎝)がなお大きくなっている。しかも赤い。

「どこかにぶつけた、とか。」
「いえ、全然そんなことは。」
「うーん、人間ドックとか、うけたことあります?」
「はい。」
尿酸値とか高いって出ませんでした?」ほら来た。
「ええ、まあ。」
「どのくらい?」
「9.2、でしたか。」
「んー……これはもう、典型的な痛風ですね。」やっぱりね。

でも一応、ということでレントゲンを撮り、血液検査も。
「足の親指の付け根って、一番症状の出るところなんですよ。痛み止め出しておきますから、血液検査の結果を明後日聞きに来て下さい。」

……いざこうやって医者から診断を下されると、やっぱり落ち込む。笑われるかもしれないが、この歳になっても【私は病気はしないもんなんだ】なる理不尽な確信、というか油断が常に心の中にあったのだ。

Kt2 身体の8割が酒と給食で出来ているような食生活と、近頃めっきり増えたタバコ。運動と呼ばれる行為は週末の百姓だけ。睡眠時間はめちゃくちゃ。こんなんで健康でいようなんてのがいけずうずうしい根性だけれど、でもやっぱりなあ。しかもこの落ち込みの陰には【自分の老化】を突きつけられる思いがあるわけだから、結構ヘビー。

しかし、一縷の望み(いやあただの打撲じゃないですか?)を託しながら検査の結果を聞きに行くと……

画像は「KT」(’02 日=韓)
 山形で行われた組合の会議を終え、いつもどおりフォーラムへ向かう。
「どこ行くんですか?」N書記長。
「フォーラムに決まってるじゃない」
「あ、おれ行ったことないんですよ。何観るんです?」
「『KT』。ほら、金大中拉致事件の。」
「いいなあ。」彼は4時から天童で、わたしは6時から酒田で会議の予定が。
「じゃ、お互いがんばろうな。」と別れる。
 終映後、後ろを振り返ると客席にはそのN書記長が。
「だって時間ありましたから(笑)」

Kt3 組合の役員二人がダークスーツを着てフォーラムの階段を下りていく図は、まるでメン・イン・ブラック。年齢からいっておれはトミー・リー・ジョーンズか。
「(拉致は)きっとあんな感じだったんだろうなあ」
「ですよねえ」ウィル・スミスは答える。

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痛い風 1発目

2007-11-30 | 健康・病気

Panic2  アレクサンダー大王、カール大帝、フビライ・ハン、ダンテ、ミケランジェロ、ルイ14世、ゲーテ、モーパッサン、スタンダール、チャーチル……さて、この人たちの共通点はなんでしょう………… 答、痛風持ち。


 先日の出羽路会の県大会、悪夢のような一夜が明け、右足の親指の付け根になにか違和感を感じる。いや、違和感なんてものではなく、もの凄い痛み。どこかにぶつけた憶えもないのに……あ、「あれ」がついにやって来たのか。

 
数年前、一日ドックの結果が出た。それはもう惨憺たる数字。中性脂肪やγ-GTP、そして尿酸値などが要精検となっている。内臓系全滅。要するに酒を控えて体重を落としなさいということなんだろうが、尿酸値って何だ。

「お父さんも痛風だから、遺伝なのよ。」妻が医者に行けと強硬に主張するので、酒田三中近くの胃腸科に出かける。

「尿酸値9.2ですか……これは治療しなければいけませんね。」
「治療、と言いますと。」
「この値を下げる薬を飲み続けるわけです。」
「どのくらいの間ですか。」
「一生、です。」
えーっ?それはないんじゃないか。一生この医者に医療費を払い続けるわけ?なんか信用できないなあ。
「薬をやめると……」
「痛風の発作が起きます。痛いですよこれは。」

痛いぐらいなんだよ。医者通いなんかまっぴら。以来、医者から目をそむけ、以前と同じような生活を続けてきたのである。このあたりは「最強のおつまみとは何か」の号参照。

 しかし心のどこかに不安感はあったし、痛みが襲ってきたときに、まず頭に浮かんだのはだからこれ→高尿酸血症が生んだ痛風の発作だった。

 確かに痛みは激烈。“風が騒いでも痛い”ためにこの名があることが実感できる。車のブレーキを踏むと涙が滲むぐらい。でも、家庭医学事典を読むと、発作で痛いのは最初の数日間だけ。あとは痛みがひいて、日常生活にはまったく影響はないとある。

Jodie_foster_054 「影響ないんだって。」
「何を言ってるの。今度はちゃんと医者に通ってね。」
医者の選択は妻に任せる。幼稚園バスの添乗を始めてから、酒田にすっかり明るくなったし。

「あそこがいいんじゃないかと思うの。添乗バスから見てても、いつも空いてるから。」理由は気に入らないけれど、とりあえずその日本海病院近くの整形外科に向かう。その結果……。

画像は「パニック・ルーム」Panic Room(’02 米)
組合の県大会を終え、寒河江から帰る途中iモードで映画の上映状況をチェック(このために携帯を変えたようなもの)。あ、三川のパニック・ルームには間に合うかも。いきなり高速にのる。高くついたが、それだけの価値はある映画。伏線がきちんとはってあって、ラストでそれが収束する、なんて映画は近頃少なくなっているし。下手くそだけどね。侵入犯フォレスト・ウィテカーが、逮捕されるときに十字架にかかるようなポーズをとるあたり、ヒッチコックならもっと上手にやったろうなあ。それにしてもオープニングのタイトルには笑った。あんなテがあったのか。

妊娠中のジョディ・フォスターは、今しか出せん!とばかりに胸強調(笑)☆☆☆★★★

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