事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

酒東式センター試験必勝法

2007-11-18 | 受験・学校

1354s センター試験を受験する生徒に山形県立酒田東高校が配布した注意書きを今日入手したのでご紹介します。これが結構笑える。センター試験に限らず、どんな勝負事にも応用できそうだし。作成したのは若手の歴史の教師らしい。いろいろと苦労したのね。

①センター試験ではこれに注意!
  試験場に早めに行く
  振り返るな
  受験票は再発行があるので忘れてもパニくらない
  鶴南の生徒はうるさい
  試験中携帯が鳴った
  見直しなさい(私は20点をどぶに捨てた)
※同じクラスには必ずと言っていいほどむかつくヤツがいます(私の場合、数ⅠAで絶対100点とれると言い切るヤツがいた)。去年は「俺世界史100点だ」と叫んでいた馬鹿酒東生がいた。

②センター試験お役立ちグッズ!
  酒東鉛筆
  自分のわからないところをまとめたやつ
  好きな人の写真
  チョコレート
  カロリーメイト
  バナナ
  ユンケル
  鎮痛剤
  座布団は禁止
※おやつ系が多いのは、最後のテストが終わるのが17:30など長丁場だからです。

③センター試験失敗集
  内ズック忘れた → コンビニでスリッパ買う
  前日の夜眠れなかった → 人間一日くらい眠らなくても死なない。大丈夫。
  隣にかわいい子がいて、気になって集中できなかった。
  水玉模様の手ぬぐいでほっかむりをしていた受験生がいた(酒東生。有名)。
  問題が難しかったためか、いきなり泣き出した人がいた。
  「南無妙法蓮華経」(おそらく)と唱えながら受験していた人がいた。
  目の前の席に姉がいた。
  試験監督の社会の窓が全開だった。
  モヒカンがいた

……大丈夫か我が母校(泣)。とか言いながら、酒東史上最低の学年と呼ばれ、卒業後に学年主任がヒラに降格されたわれわれにそんなことを心配する資格は無いが。理系のクラスから文学部に『女の子が多そうだから』進んだ私は特に。
 それにしても、酒東鉛筆ってなんだ。

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カラダの不思議!~白髪のことなど

2007-11-18 | 健康・病気

Kotonooni  「薄毛のことなど」につづいてもう一つ頭髪関係。

 俗説で“白髪の人は禿げない”というのはまったく根拠のない話なのだそうだ。これはショック。近頃私にもちらほら白髪が出てきているが、妻や子どもから「あ!しらが!」とチェックされると「えっ!?」と驚いたふりなんかしながら、しかし内心喜んでいたのである。オレってひょっとしてロマンスグレーになるんじゃない?とか。

……そうかデマかあ。残念。だいたい白髪って、昔ほどネガティブにとらえる人って少なくなってきている。ヘアダイが一般的になったことがその一因だろう。学校職員にもようやく染めている人が増えてきたのは喜ばしい。そのうち中学生もおおっぴらに染めはじめることだろうな。地元の中学校のPTAには、「髪を染めちゃいけないなんて人権侵害です」と近所の中学生をわざわざ自分のウチに泊めて(!)、茶髪に染めてやった人までいる。そこまでしなくとも、とは思うが(笑)。

 加えて「あまりの恐怖に『一夜にして髪が真っ白に』なる」こともありえないらしい。白くなった髪が皮膚の表面に現れるまでに、およそ二十日近くかかるので。

 うーん、でも「事務職員へのこの1冊」としては、江戸川乱歩の傑作「孤島の鬼」のラストが否定されるこの科学的事実には、あえて目をつぶっておこう。小説的真実は、科学など簡単に乗り越えるのだと。

画像は「孤島の鬼」。私が読んだのは角川のバージョンだったが、これは本当に怖い。夜、独りで読むべからず。

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カラダの不思議!~薄毛のことなど

2007-11-18 | 健康・病気

Karadanofushigi 「カラダの不思議」別冊宝島編集部編 宝島社文庫 ¥619+税

 本当はこの本をお薦めしたくない。自分だけが知っていて、ここぞという時にご披露申し上げたい知識が盛り沢山なので。どんな時だ、ここぞって。
内容は……

・心臓だけがガンにならないのはなぜか。
・緊張するとどうしてオシッコをしたくなるのか。
・動物にはない右利き・左利きが、人間にはどうしてあるのか。
・今日食べた食事は、いつウンチになるのか。
・なぜ厄年にトラブルが多いのか。

……ね?面白そうでしょ。別に知らなかったからといって以降の人生にさして影響するわけでもないネタばかり。でも、バーのカウンターに座って、ホステスさん相手に蘊蓄を傾けることはできる。あ、私のここぞってこれか。

 しかし、四十を越えて、切実に知りたい問題がひとつ載っていて、こいつは気合いを入れて読んだ。

 頭髪関係である。

 私はここ二十年、友だちのお母さんが経営する美容室でカットしてもらっている(※)。最初の頃は千円というサービス価格だったが、三十になったとき、さすがに「恥ずかしいから……」とノーマルな料金にしてもらった。で、考えてみれば妻以外に私に触れることのできる唯一の女(笑)であるそこの美容師(元ヤンキー、川中美幸似、吉川晃司ファン)は、二十代の私をつかまえて「ホリさん、髪の毛細いし、柔らかいし……これは、いきますよ」と恐ろしい予言を。

 でも私は「うん。自分でもそう思う。」と素直に。だって父方は頭の前方から、母方はてっぺんからしっかり地肌が見えてくる家系。逃げ場なし。四十過ぎまで残っていることに誰よりもその美容師が驚いており「すごいですよねぇ」何がすごいんだか。

※前任校のPTA会報で、職員紹介欄に
Q.あなたの秘密は?
というとんでもない設問があった時の回答。
A.別に秘密にしているつもりはなかったんだけど、美容院で髪を切っていることを思わずもらしたとき、「その髪で!」と職員室で呆れられた……秘密にしておけばよかった。

 Usugeritsu しかしいずれにしろ髪の毛のXデイはやってくるのだろうから、そのメカニズムは予習しておかなければ。秋口にバスタオルで髪を拭いていたときに、あまりの脱毛にショックをうけ、カウントダウンが始まっていることを思い知らされているし。

 この本によれば、早発性男性型脱毛症、いわゆる若ハゲ(アデランスやアートネイチャーなどのカツラメーカーは“薄毛”と呼ぶ)は、その名のとおりほとんどが男性に起こり、早い人では十代から徐々に進行していく。圧倒的に男性に多いのは、『男性ホルモンに頭髪の成長を抑制する働きがある』から。よく『ハゲは遺伝する』と言われるが、ハゲそのものが遺伝するのではなく、男性ホルモンへの感受性をはじめとした『禿げやすい体質』が遺伝するものと考えられている。生え際から後退するタイプと、てっぺんから後退するタイプがいるのは、前頭部や頭頂部の毛根の方が、男性ホルモンへの感受性が高いから……

 ここで私は考えた。ひょっとしたらすごいアイデアかも。こんな理屈でハゲていくというなら、究極のハゲ対策とは、女性ホルモンを思い切り注入して男性ホルモンを蹴散らすことではないだろうか。多少胸がふくらんでこようが声が甲高くなろうが、不自然なカツラをかぶるよりはだいぶマシな発想だと思うんだけどなあ。本気で言っているんだぞ。だいたい、誰が見ても(本人以外には)バレバレのカツラをちょっとびっくりするぐらいの金を払って(7桁!)つけるぐらいなら、どうしていっそスキンヘッドにしないのかな。そっちの方がはるかにオシャレだろうに。

 ただ、有名人たちのハゲとの闘いは壮絶なものらしい。細川護煕や加山雄三といった連中の植毛疑惑は、そのイメージから考えると必然だろうが、ビートたけしによってヅラであることが暴かれまくった天知茂や浜村淳はちょっとかわいそう。パンチョ伊東はむしろトレードマークになっているからいいんだけど。

~次回「白髪のことなど」に続きます。

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えんどう豆の上にねむったお姫さま

2007-11-18 | 本と雑誌

Andersen_maerchen_2_cd_audio_hans_c えんどう豆の上にねむったお姫さま

H.C.アンデルセン作

 ひどい嵐の夜のことでございます。いなづまが光り雷がなり雨がたきのようにふりそそぎ、それはそれはおそろしい夜でございました。そのさなかにドンドンとお城の扉をたたく音がいたしました。そこでお年をめされた王さまが、嵐の中を扉をあけにおいでになりました。すると、ひとりのお姫さまがひっそりとたたずんでおいでになりました。

 まあ!なんとおかわいそうに!お姫さまは風と雨にうたれ見るもあわれなすがたをしておられました。かみの毛からもおめしものからも水がしたたりおち、くつの先からも水が入ってあふれでておりました。

<中略>

そして20まいのしきぶとんを何人もの召使いにはこばせて、えんどう豆の上におのせになりました。さらにその上に、20まいもの軽やかな羽のふとんをかさねたのでございます。

あくる朝、おきさきさまは「ゆうべはよくおやすみになられましたか?」とお姫さまにおたずねになりました。
するとお姫さまは「いいえひどいめにあいましたの」とおこたえになるのでした。「ひとばんじゅうほとんどねむることができませんでしたの……ベッドにはいったいなにが入っていたのでございましょう。
なにかかたいものの上にねむったようでございます。からだじゅう赤いあざや青いあざになってしまいました。ほんとうにひどい夜でございました!」

……かくして本物のお姫さまと認められた彼女は、この国の王子様と結婚し、しあわせにくらしましたと……ちょっと待て。待ってくれ。

01 けっこう有名なお話。娘に読み聞かせをするために買った「アンデルセン童話~一年生」では、お妃さまがどのようにしてお姫さまが本物かを見破ったか、に重点がおかれている。豆はそのための手法にすぎない、と。が、私が子どものときに読んだバージョンは、もう一人のお姫さまがいて、そちらは「ぐっすり眠れました」と答え、しかしもちろん眠れない方のお姫さまを花嫁に選ぶ、というストーリーだったと思う。その時は、あーお姫さまをやっていくのはたいへんなことなんだなあ、ぐらいの認識だったが、よくよく考えてみればこのお姫さまもお妃さまも、これはたいしたタマである。

・びしょ濡れの姫を休ませるのに、いかな息子の嫁選びのためとはいえ、豆を仕込ませる手口は陰険そのもの。命じられた召使いたちの嘆息が聞こえるようだ。「ったくうちのお妃さまにも困ったもんだよなあ」とか。意地悪なへの道一直線であろう。

・どんな子細で一人お姫さまがはぐれることになったのかは知らないが(「ローマの休日」パターンだろうか)、雨やどりをさせてくれた上に、ふかふかのお布団を敷いて無料で泊めてくれた相手に向かって「眠ることが出来ませんでした」はいくらなんでも無礼というものだろう。親の顔が見てみたいぞ(王様なんだろうけど)。この女、鬼嫁になること間違いなしだ。それに、そんなに簡単にあざができるなんて、食生活考えた方がいいぞ。

……でも、私も歳をとって次第にわかってきた。王族、貴族には、このテの無礼さ、意地の悪さと紙一重の、一種のイノセンスが必要なのだと。悪徳政治家は、だからこそ彼らを利用し甲斐があるというものだし、庶民はため息をつきながらもゴシップを楽しむことができる。徳にあふれた王侯など、実は退屈きわまりないのだ。

もうおわかりですね?今回は、もうすぐお送りする皇室ネタへの前ふりなのだと。あっぶねー。

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