陰陽師的日常

読みながら歩き、歩きながら読む

犬の散歩、やります

2007-05-27 23:02:24 | weblog
最近、だいたい週に四日か五日ほど、ジョギングをしている。

夕方のジョギングコースはけっこうな人出で、走っている人、腕を奇妙な具合にふりながら歩いている人、リハビリをかねて、つえをつきながら一歩一歩確かめるように歩いている人さまざまだが、犬もずいぶん歩いている、というか、犬が単独で歩いているわけではなく、もちろん人間が散歩させているのだ。

小型のミニチュア・ダックスフントなどは人間の歩く速さに合わせてちょこちょこと足を動かして、けっこうな運動になっているようだが、大型犬ともなると、飼い主が少々歩くぐらいではどうみても物足りなさそうな顔である。どうも犬の方が人間を引き連れて、威風堂々歩いていくような組み合わせもある。
犬の飼い主同士が立ち話を始め、ケンカを始めてしまう犬たち。
あるいは、小さなポメラニアンに猛々しく吠えかかられて、尻尾を巻いて飼い主のうしろに隠れるシェットランド。
飼い主に服従を教え込もうとしているのか、曲がり角で断固として足をふんばっている犬もいる。走り出したセッターのうしろで、メガネを片手で押さえながら、必死でついていく人、遊歩道からそれて、犬は木立のなかで遊ばせて、ベンチで携帯をいじっている人。
太りすぎで地面につきそうなお腹をしたコーギー。
脇を勢いよく駈けていく人について、一緒に走りたがっている柴犬もいる。

以前、本で、セントラル・パーク近くの高級アパートに、夏の間だけ留守番のために住み込んで、犬を散歩させるアルバイトをする女の子の話を読んだことがある。
それがどれほどのお金になるのかはわからなかったけれど、いい仕事だとうらやましく思ったものだった。
ジョギングをしていると、犬を連れて走っている人がうらやましくなってくる。
犬の散歩やります、という広告でも出そうかしら。

「鶏的思考的日常vol.12」更新しました。
「桜、桜」までしかできてませんが。のこりはまたそのうち、ということで。