ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

散華の如く~大和のためなら…~

2013-06-28 | 散華の如く~天下出世の蝶~
神代の、
ヤマトの悲劇がある伝承を作った。
海を渡る日本武尊の船を嵐が襲う。
ヤマトの巫女は嵐を鎮めんがため、
「大和を、どうかお守り下さい」
自らを生贄に、船首から身を投げた。
その後、巫女の祈りは天と海に通じ、
武は無事、海岸に着いた。しかし…、
その心に大きな傷を残してしまった。
神力神剣をその手に持ったとしても、
少女のたった一つの命すら救えない。
犠牲の上に立つ大和に、
何の意味があるのか?
ヤマトは深く悲しみ、
遂に宝剣を熱田に奉納、
国家の象徴を手放した。
この悲劇から、
“女を船に乗せるな”
海の男たちの女神信仰が生まれた。
生贄を女神に転生させ船首に飾る。
“うちの神さん、嫉妬すっから”
海賊は神を言い訳に、
女を、船に乗せない。
「乗せて…」
五兵衛「あ?」
帰蝶「私を船に、乗せよ。送金は、そのためであろう?」
五兵衛「…」
女神がなぜ、殿と五兵衛を引き合わせたか?
女神がなぜ、私と五兵衛を引き合わせたか?
帰蝶「この目で、見たい」