ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

初レッスン

2018-08-23 | ~ 育児 ~
結婚前、主人の家に行き、
初めて通された部屋は応接間。
そこには木目の美しいピアノが置いてあった。
美しいが、
へぇ、黒いピアノじゃないんだぁ、
と思っただけだ。
男兄弟次男坊の主人からは
ピアノはイヤイヤ、
習わされたんだ、
と聞いていた。
そのイヤイヤのピアノを一瞥、
話題がそこに移らないよう祈った。
なぜかって、
私、音符はもちろんオタマジャクシ、
ピアノは全く弾けないからである。
さて、
次男坊40歳にようやく嫁が来た!
となれば、話も弾む。
そしてやはり、来た。
「このピアノ、誰も弾かんけど、
調律は欠かさずやっている」
と。
残念。
ピアノを弾ける嫁さんを
まっとったようだ。

そのピアノから、
なぁんだ、弾けないんだ。
と、ガッカリした声なき音が
聞こえたような気がした。

結婚して一年後、娘が生まれた。
こっそりと応接間に行き、
ドレミファソラシド〜くらいだが、
ピアノの音を聞かせていた。

一歳くらいになると、
ジャンジャン!
鍵盤を弾くようになった。
くるっとこちらを向いて、
にっこり、
BABY's recital。
「さぁちゃん、上手上手」
手を叩くと嬉しそうである。
密かに、
ピアノをやってくれないかなと願った。
そして、幼稚園入園、
先生のピアノやエレクトーンに合わせて、
お歌を歌っている。
「今日はどんなお歌歌ったの?」
AIRピアノで小さな指を動かし、
お歌を披露。
AIRじゃ物足りない時は、
ジジババを連れて応接間に行き、
ピアノをジャンジャン奏でて、
大きな声で歌っている。
「さぁちゃん、ピアノ習いたい?」
と聞いたら、
「うん」
と言った。
よっしゃ、分かった。
早速、ピアノ教室を探した。
幼稚園の帰り、
「今日、お母さんに付き合って。
秘密の場所に連れて行ってあげる」
娘には内緒でレッスンの体験申込みをしたのだ。
連れて来られた知らない場所、
娘は、
「怖い」
と言った。
「さぁちゃん、ピアノ習いたい?」
ここがそのピアノ教室であると秘密を明かし、
レッスン会場へ促した。
そこに佇む白く美しいピアノ、言葉を失う娘。
「先生の言うことしっかり聞いてね」
私の声が聞こえているのか?いないのか?
やる気満々だ。
あとは先生にお任せ。
私はソファに座って
娘の後ろ姿を眺めていた。

体験が終わって、
「続けたい?」
「うん」
よし決定。
「音楽のある生活って良いよね」
満場一致で習うことになった。

レッスン中、
早く両手で弾きたい娘、
先生が右手から…と言っているのに、
ジャンジャン弾きだす。

今後どうなるか?

続けてくれると良いな。

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