ひつじ草の挑戦状

色んな思いを綴ってます。

雄山神社へ

2014-04-28 | 産前修行
出来る限り毎月朔日、
雄山神社へ参拝しておりました。

しかし、
今年は事情が違って…、
お正月ぶりの参拝です。

もう雪は溶け、

妻「ひゃぁッ(@□@;)!?」

吉祥天の御使いにビックリ。
すごい声を上げてしまった。

さて、

参拝を済ませ、
石清水を頂き、

色々回って、
実家回って、
帰宅して…、

夕食作って、
食った食ったの食後の、
私だけの密かな楽しみは、
我が子の胎動を感じる事。
へっへっへっ。
主人には味わえないだろう。
母だけの大きな歓びである。

妻「今、動いてるよ」
ふふん、自慢げにそういうと、
すくっ、
私の所に来て、
主人「…」
じっと、
私のお腹に、
耳を当てて、
手を当てて、
どうにか、
こうにか
娘を感じようとします。
が、
あんよとおててが、
びろんと出るには、
まだ早いらしく…、
妻「ほら、今…」
主人「…分からん」
粘って、粘って、
妻「あ…今」

 “ポコン”

主人「分かったッ!今、打った」

お腹というぶっとい壁をぽこぽこ打ってくる娘を感じて、

妻「でしょでしょ」
夫婦で小さな娘の動きの、大きな感動を共有する。

私の密かな楽しみが、
夫婦の歓びとなった。

小さい動きだけど、
大きな生命の感動。

本当にありがたいと思います。

我が子に、
早く早くと急かしては、可哀そうだけど、
やはり、
分厚いお腹の壁から小さい顔を覗かせて、
その顔と元気な姿をよくよく見せて…と、
そう願うのは、母の、私だけでしょうか。


雄山様、
この命…どうか、お見守り下さい。



絽に、紗に

2014-04-26 | 産前修行
「先生、うちの子…元気ですか?」

「ほら、(心音を聞かせてくれて)元気な子ですよ」
と、言って戴けることが、
どんなに有難く、
心強いことか…。

人間誰しも、初めてのことは、

不安。

ましてや、初産。

不安じゃない、はずがない。
ただ、私の不安と関係なく、

命は成長している。

ポコポコ…と、
命が動くと、
所詮、一時の不安だと、
ポコポコンと、
新しい命の愛おしさの方が、
グぅ~ンと
勝ってくる。

ポコポコ…と、
私の太鼓腹を打って、
私も命に応えると…、

ポコン、

命も、答えてくれる。

そうやって命との交信が続き、

元々の長湯が、さらに長湯となった。

母の、羊水に入っていた記憶は全くないが、
遠い昔の消えた記憶が蘇るかのようである。

母も不安と愛おしさを葛藤させながら
私たちの出産に臨んだのかと思いきや、

「特にアンタん時、何もしなかった…」

母子手帳を見て、確認すると、
本当にいい加減な内容だった。

元々、
「面倒…」というのが口癖の母である。
二番目の手帳ともなると、ほぼ白紙だ。

「手が回らなかったのよ」

特に、
兄は、手が掛かったらしい。

長子、特に男の子は目が離せず、
甘えん坊さんで、母にべったり、

二番目が母の腹に宿ると、
こんな感じになるらしい。

さてさて、
我が長子は、
どのような子になろうか…。

どちらのDNAが強いか。

自分に似て欲しいかと問われれば
「面倒くさ…」

では、
主人にそっくりDNAだったら、
「…」

まぁ、元気なら、
どっちに似ても、
いっか…。



護国神社の枝垂れ桜です。

今年は特に特に、
夏の衣 紗を纏った花たちが美しく感じます。

散華の如く~安土忍び無法地帯~

2014-04-26 | 散華の如く~天下出世の蝶~
六角氏失脚、甲賀制圧後、
織田方に寝返った家臣で、
伴 太郎左衛門 長信(ながのぶ)、という男がいる。
彼が甲賀をまとめる上忍者の一つ、伴家当主である。
飄々として、一見した所、
出来る男とは、感じない。
しかし、戦となれば一転、
殿の盾となり命を散らす。
何が、この男たちを駆り立てるのであろう。
この時代、忍を使う武将が多い。そんな中、
“忍は好かん”
忍の影武者を持つ事を拒んだ殿である。
影は持たぬが、偲ぶの心があるようで、
配下となったこの者たちを大切にした。
忠誠を誓えば、その身、魂まで忠義尽くす、
そういう忍びの心に心底惚れたのであろう。
殿は甲賀を大事大事したが、
伊賀服部は、家康にありと、
あまり興味を示さなかった。
というより、
手を出さなかった。
家康殿の手前か…。
それとも負い目か。
彼だけは干渉しない。
むしろ、逆、である。
接待、擁護していた。
サルは厳しく育て上げ、
タヌキやキツネの類は、
少々厄介、故に、
野放しであった。

演技派俳優

2014-04-25 | 産前修行
先日、検診に行ってきました。
やや子の元気と健康と性別を確認したら、
採血して、母と合流、お買い物して帰宅。

やれやれ…と?
目の前をびっこひいて歩く猫が一匹、
よろよろ…、足を舐めて、
「あう」
よろ…と転んで、

「タタタタルトッ!?」
どうしたの?
怪我したの?

足を診ると、
右後ろ脚の第四指が、

「内側に曲がってる!?」
私たち不在中に、
なんとした!?
と、触診すると、

あうあう(いちゃい、いちゃい)

喘いで見せた。

「お母さんッ、この子、医者に連れて行かないと!」

でっかいケージにデカい猫を詰め込んで、
母がよっこらしょと
行った、と思ったら、

「あれ?早ッ」
帰ってきました。

病院休み?
ではなく、

「何とも無いって」

ケージから、
でっかい猫が、
スタンッと、
スマートに出たかと思ったら、
スタスタスタァ~と
私の目の前をすかして歩き、
腹が減ったか?
エサ場へ急行。

「…どういう事?」

どうもこうもなく、
大事に至らず…で、

「あぁ、良かった…」

ですが、

この猫…
かなり演技派で、
厄介だと思いました。

私と母が病院に出掛けてしまい、
ポツネンと取り残されたような、
そんな淋しさに苛まれ、
心配掛けてやろうと企てたかは知りませんが、
ベストなタイミングで足をツラせてみせて…、

兎角面倒な猫です。

「よっこらしょ」と、
推定6キロ(一歳くらい)を抱っこして、
「いい?タぁちゃん。この(デッカい)お腹に、女の子がいるんだからね」
ネネ帰りした老猫に言い聞かせて、
んにゃ、と頷くとは思いませんが、
「女の子を傷つけちゃダメなのよ」
抱きしめてやりましたが、
面白くない、不貞腐れた、
頑固クソジジぃの顔して、
そっぽ向いていました…。

今は、検診四週に一回ですが、
これから、二週に一回となり、
里帰り期、一週に一回となり、
出産近くなると入院出産です。

私が不在でも、
「イイコにしててね」

そう言い聞かせて、
日本語と私の心が分かる猫ではなく…、

きっと我が身可愛さに、
甘えん坊全開するのでしょうね。

困ったモノです



散華の如く~一刻もんが…~

2014-04-23 | 散華の如く~天下出世の蝶~
忠実な息子が、
父に意見した。
戦の場で意見したのは、
“親の顔に泥を塗るな”
初めて、息子に手を挙げた。
早くから、戦に連れて行き、
いつも、父の傍らに置き、
父の戦略、戦法を学んだ。
織田を継ぐに申し分なく、
家臣衆もその才を認めた。
認めたのは才だけでなく、
“父上。明智殿のこともお考え下さ…”
家臣を思う心、であった。
22,3の息子は、もはや、
一人の立派な大人だった。
何でも、はいはい、
素直に利く家臣が、
特に嫌いなくせに、
息子が反発すると、
戸惑いを隠せない。
修道院は孫のため、デカく作った、
見に来い、それだけでよいモノを。
帰蝶「この一刻もん(頑固者)が…」
一刻もんと一刻もんの間を取り持つ、
私の身にもなってほしいものである。
修道院の完成を見届け、
私は岐阜へ里帰りした。
私の里帰りは、仰々しい。
森家、家臣衆の甲賀が、
密かに、警護していた。

閣下ぁッ!

2014-04-21 | 産前修行
昨日、主人が不在で、
一人の、至福の時を満喫中しておりました。
第一弾母乳パットは中の給水シートがズレてしまうという欠点があり、
第二弾を作っていました。
カタタタタタ…
出来上がったのは、

貝殻のような乳パットで、
「腹がデカくなった人魚だな…」と思いました。
※ちなみに私、人魚、及び、そのモデルとなったジュゴンたる存在を生で見た事がありません。

さて、
パットを8っほど作ったらお昼です。

ぷるるるる…

タイミング良く、
外線で呼ばれて、
下でお呼ばれして、
ご飯鱈腹食べたら、

ふらふら…、
どか、

眠りづわりに襲われて、
実家から持ってきたレザーシートで、
くぅくぅとお休みタイムに入ります。

北陸新幹線の最高級グランクラスのレクサス使用のシートを思わせる寝心地で…、
ちなみに、飛行機ファーストクラスもレクサスシートも座ったこと、ありません。

気分だけでもファーストクラスを味わい、
お腹のやや子とお昼寝タイムを満喫して、

「ふぁ~…」

目が覚めて、

「はッ」

と気付いた。

「デカなってネェ?」

仮眠をとる度に、
デッカくなる腹。

子供の成長って、
あまりに急速だ!
と実感しました。

この腹を見て、主人は、

「パンダ」と言います。

妊婦に対して、大変無礼な主人だとつくづく思います。

次の日今日ですが、それを実母に告げ口すると、
「ペンギンから昇格して良かったじゃない」

動物社会にそういうレベル格差があるとは、知りませんでした。

話は変わりますが、
愛猫の写真を見て、

主人は、

「似てる…」と言います。


「閣下じゃねぇかッ!」

タルトは、
猫を超えてしまった猫のようです。










マニュアル化

2014-04-19 | 産前修行
現在、妊娠21週目(6ヶ月)の私のお腹を、
ポコンと打って、
最近の妊婦は…、
実母「私たちの頃、そんなの無かったわよ」
と、母が羨む…。
妬む気持ち、分からんでもない。

胎児の心拍確認後、
妊娠確定その日に、
助産師さんから『こんにちは 赤ちゃん』という冊子が貰えた。
この妊婦テキスト…妊娠中後の注意事項が細かく記載れており、
個人的に、大変助かっている。

母の時代、そういうテキストが無く、母個人の出産体験はかなり過酷だったらしい。
私みたいに動けないし、ずっとつわってるし…。
さらに、兄の出産時は、
娘「ねぇ、お母さんの時、どうだった?」
相当産婆さんがきつかったらしい。
実母「あん時の産婆さん、怖かったわぁ」
しかも、
父まで怒られていたらしい。
「お父さんが、奥さん甘やかすからッ」と。

出産時、体力がなく、
兄が出なくて出なくて、
三日三晩苦しんだ挙句、
出るには出たが、
母の乳を見て…、
「あぁ、この乳…だめ。出ないから」
即ミルク。
兄も私も、母乳の味を知らない。

そんな母の過酷体験談を聞いていたので、
私は妊娠発覚当初からすでに、
もみもみ…貧乳を揉んでいた。
みるみる内に貧は巨になって、
「あぁ~女の乳って、揉むためにあるんだわ」
と、アホな事を思ったものだ。

揉んだ結果、
早い段階で、
出た。

テキストによれば、
『初乳は、20週で出る事も。』
と書いてあるが、
私は19週で出た。
早くても遅くても、出ればそれで良い。
マニュアル通りより早い成長も結構だ。

やはり、我が子には…と願うのは母である。
しかし、
「えぇッ!?」と目をむくようなビックニュースがあったら困る。
「マジッ!?」と無用、且つ、要らぬ余計な心配があっては困る。
斬新、新鮮さを求める読者様には大変申し訳ないのだが、
母として、我が子だけは極めて普通の成長を望んでいる。
だから、
兄が言う「もっと不思議な名前にすればいいのに…」と言った、
そういう、不思議さを持って、
未来を背負って立つ子供には、なって欲しくない。
一寸も、これっぽっちも、何にも、求めていない。
家庭内に存在し得る不思議系天然素材は、
私と主人がいれば、それはそれで面倒だ。
これ以上面倒臭いのを扱うのはもう御免。
出来れば、妊娠中、出産後と平穏に過ごしたい、
…と、願うのだが、
如何せん、マニュアル、テキスト通りの成長で、
ここまでその通りにならなくても、良くないか?
という事もまで、その通りなのだ。

テキストに、
『妊娠7ヶ月頃から、
静脈瘤が出やすくなる』と記載されていて、

「げげっ」

6ヶ月目にして、出やがった。
なぜ、
妊婦に静脈瘤が出やすいか?
何々?
『大きくなった子宮が静脈を圧迫するので、
足、外陰部に静脈瘤が出やすくなります。』

だ、そうな。

改善策として、
ヨガ…と書いてある。

毎日やってるけ…、

じゃ、追加で、
足マッサージ。

主人に頼んで、
やってもらう事にします。

う~ん、どれもこれも、
マニュアルより一週ないし、一か月は早い成長である。

もしや、

出産…、
予定日より、
一、二週は、
早く産まれるかも…しれない。

散華の如く~初孫 三法師の誕生~

2014-04-19 | 散華の如く~天下出世の蝶~
帰蝶「この乱世が終われば、世も、人も変わりましょう」
信長「では、ワシの首を跳ねてみるか…安土よ」
帰蝶「今ここで、その首を跳ねれば岐阜に参れませぬ故」
信長「勝寿院か」
帰蝶「えぇ。子たちの事、さぞ、心砕いておりましょう」
信長「ふむ…」
瞼の向こうにチラつく、
頼り無げな息子の顔を、
脳裏に浮かばせ消した。
それは、父の甘さと、弱さをひた隠し、
子と孫の思いを断ち切るようであった。
帰蝶「信忠に、言伝…承りまするが?」
信長「要らぬ」
子たちには、兎角、
不器用な父である。
帰蝶「修道院の完成…信忠も、さぞ、喜びましょう、それに…」
信長「塩川の…息災か?」
帰蝶「様子を見て参ります」
信長「ふむ」
私の元侍女塩川の娘は、後に信忠の側室となり、身籠った。
つまり、正室不在の信忠の、嫡男にして、殿の初孫である。
帰蝶「そろそろ、臨月にございましょう」
殿か、私の影響か?
信忠は切支丹に深い関心を示していた。
ただ、殿の手前、洗礼は受けていない。
宗教の因縁とは子子孫孫、濃く根強く、
本能寺の変信忠の死後、秀信(三法師)は洗礼を受け、
ペトロと名乗り、念願の、キリシタン大名となった。
信長「…」子煩悩が、孫の存在を嬉しく思わないはずはないのであろうが、
帰蝶「乳で観音でも贈っておきまする」子や孫の話になると不器用である。

散華の如く~その心、変わるまで~

2014-04-16 | 散華の如く~天下出世の蝶~
私の予見は、さらに近づき、
セミナリオの認可が下りた。
信長「これが、セミナリオ?」
どうやら、小神学校では物足りないようで、
「作るなら、より大きく」
伴天連たちに、安土城南に広大な土地を与えた。
最初小さな学校が次第に大きく、立派になった。
それは主の庇護の下、
神の名を冠する修道院に替わっていった。
殿は修道院、西洋建築に大変興味を示されて、
何度も何度も足を運び、細かく指示を出した。
絵に見る西洋建築は、ここ安土で再現され、
始めてみる煉瓦作りに、大いに満足された。
殿が修道院を見学されれば、
伴天連たちが賛美称賛の嵐。
しかし、この嵐の裏では…、
土地を追われた村人がいて、
世のため、殿のために、と、
資金を援助する武将がいて、
影で指を銜える坊主がいた。
帰蝶「これほど大きな修道院をお作りになって…」
信長「南蛮寺は好かん」
坊主に頭を下げ、寺を間借りするような院は好かぬと仰せで…、
帰蝶「しかし、これでは寺を見下ろす院にございます」
三階建ての西洋建築は、見事に寺を見下していた。
信長「これで生臭も、心変わろう」
帰蝶「いえ、変わりませぬ。神の御使いと仏の門徒は、生涯、交えませぬ故…」
信長「世が定まれば、デウスと釈迦も戦を止めよう」
帰蝶「神と仏を使い、勝手に戦させているのは、この世の人の心にございます」
信長「ならば、この世の人の心、全て変えるしかあるまい」

胎教~我が子に響け~

2014-04-15 | 産前修行
体重が5キロ増えて、
腰痛が再発しまいた。

妊婦「いたたた…ここ腰が…、」
持病の腰痛を嘆く、と、
実母「少しは私の気持ち、分かったでしょッ。5キロお腹にあるって辛いのよ」
と逆ギレ。
ぷるるんぷるるんぷるんるん♪と、
福与かな脂肪を揺らしてみせます。
妊婦「え…と、」
慢性的にずっと、そこに存在する脂肪と、
万能細胞の成長に伴う皮下脂肪の増加を、
一緒にしないで欲しいと思うのですが…、
実母「私なんてもう、ここ数十年ずっと妊娠よ。はぁ…」
えらい(辛い)わぁ~、と己の体重を嘆きます。
妊婦「…」
もう何も言いますまい。

産後、
骨盤引締め、腰痛改善プログラムにします…。

さて、土曜日、
主人「花見、いっか」
と言うので、
近くの猿倉山、寺家(ジケ)公園に、
お稲荷さんをこさえて行きました。

ひょぉーー…、冷たい風が抜け、
女性一人が通り過ぎて以降、
人っ子一人と通りません。
お稲荷さんをパクつき、
春巻に喰らい付いても、
誰もお越しになりません。

こんなに綺麗に咲き誇る桜、
なのに…、
お月さんと私たちだけがお花見です。

頑張って作ったお弁当も、
あっという間に空になり、
主人との話も飽きました。
ので、
周辺を散策することにしました。
散策中、誰も通りません。
一応、ここ寺家も桜の名所と書いてあるのですが…。
でも、折角なので姉倉比賣神社(養蚕、機織りの女神様です)を参拝して、
夕陽が沈む前に帰ろ…、
妻「あ…」
『クマ、出没注意』
なるほど、
人がいない訳だ…。
クマと遭遇する前に、
帰りましょう。
さて、
次の日は、
義父様義母様と私たちで、
近所の塩で、お花見です。
嫁「わぁお♪」
凄い人、人、人、人。
見渡す限り、
車と人と、見事な桜で、
これが本当の花見かな。

お花見弁当を広げて、
全部、平らげました。

午後から実家に行くと、
父が待ち構えていました。
最新ビデオカメラ購入したらしいのですが、
実父「これを、使えるように(父でも撮影可能に)してくれ」
己のおもちゃの解説を、
なぜ私が上から目線で指令されるのかが、分かりません。
ぽい、
ビデオカメラの説明書を燭台に置いて、
ドン、
ビデオカメラを置いて、こう言います。
実父「貸してやっから」
娘「要らんって…」
要らぬ説明かと思うのですが、
最近のスマホって、
動画機能付いてるんですけど。
実父「お前が習得して、わしに教えれば一石二鳥」
いやいや、誰が父に一石投じたいと言った?
ビデオカメラに興味の欠片もない娘「私、別に…」
実父「説明書読んどると頭が痛い」
では、
私の、この片頭痛はどうしてくれるんだ?
「お、そろそろやるか」
御年70にもなると、
いや、
我が父だけかもしれないが、
固い頭は、より頑なになり、
耳が遠い訳ではないのだが、
内容により話をスルーする。
都合の悪い事は、放り出し、
良い所取りで、良い所撮り。

今回、私が実家に顔を出したのは、
というか、
ほぼ毎日仕事で里帰りしているが、
授乳用に実家のレザーシートを奪取しに来ただけで、
ビデオ云々を解説に来たわけではない。
しかし、実父は「ふふふん♪」
鼻歌交じりに、自作屋外BBQコンロで火を熾す。
そして、豪快に鉄板で焼きそばを6人前作り出す。
賄賂以外何物でもないが、
その賄賂の品をすかさず、
主人「あ、うめぇ」
ぺろっ
賄賂と気付かず平らげる。

さ…、
賄賂をタッパに詰めて、

「帰ろうか…」


両家を行ったり来たり、
忙しい妊婦の週末です。


これは、

家の、玄関の椿です。

こっちは、

実家の、垣根の木瓜です。

地球上には、
美しきモノが沢山です。

今はお腹暗くとも、地球に降り立てば、
こんなにも面白く、こんなにも美しい、
そう教え諭せる母になりたいものです。