集められた家臣衆、鉄砲の解剖に固唾を呑む。
この緊迫した雰囲気を楽しむかのように、罪人はふふんと笑う。
そして何か探り当てたか?今度は逆再生、順に組み立て直した。
帰蝶「設計図も無いのに…」
罪人「アンタらと脳ミソの出来が違うんだ」
一緒にすんなと言いたげに、
米神を二つ、コツコツ連打。
帰蝶「まぁ、頼もしい…」
ねぇ、と同意を求めるように殿の御顔を見たら、
何とも険しい表情で苛立ちと焦りが見て取れた。
実は鉄砲、木箱に入れられ大量輸送中、雑に扱われ途中、破損。
また、不作劣化品が混じり暴発する始末で負傷者も出たという。
鉄は錆び、木は腐食。湿気に弱い火薬は雨季決戦に不向き、
改良修繕を試みようも設計図がなく、鉄くずばかり増える。
値が張る割に使えぬ、だが時代の流れ、戦術変えるは必至。
罪人「ふん」
鉄と木をハメて、鉄砲は元通り。
しかし、
「こりゃ…戦のモンじゃねぇな」
信長「…」図星か、黙っておられた。
罪人「ただの、猟銃だ」
帰蝶「狩猟銃…」
罪人「それに、」
ぐるりと集まった家臣らを見渡し、
「大半が銃に振り回されて、終いだろうよ」
どうやら異国体格身長差を言っているようだ。
小柄日本人に四尺鉄砲(120㎝程)は扱い辛い。
信長「ならば、作れ」
罪人「俺は鍛冶職人じゃねぇ、出来ねぇものは出来ねぇ」
信長「では、あの羅針盤は?」
この緊迫した雰囲気を楽しむかのように、罪人はふふんと笑う。
そして何か探り当てたか?今度は逆再生、順に組み立て直した。
帰蝶「設計図も無いのに…」
罪人「アンタらと脳ミソの出来が違うんだ」
一緒にすんなと言いたげに、
米神を二つ、コツコツ連打。
帰蝶「まぁ、頼もしい…」
ねぇ、と同意を求めるように殿の御顔を見たら、
何とも険しい表情で苛立ちと焦りが見て取れた。
実は鉄砲、木箱に入れられ大量輸送中、雑に扱われ途中、破損。
また、不作劣化品が混じり暴発する始末で負傷者も出たという。
鉄は錆び、木は腐食。湿気に弱い火薬は雨季決戦に不向き、
改良修繕を試みようも設計図がなく、鉄くずばかり増える。
値が張る割に使えぬ、だが時代の流れ、戦術変えるは必至。
罪人「ふん」
鉄と木をハメて、鉄砲は元通り。
しかし、
「こりゃ…戦のモンじゃねぇな」
信長「…」図星か、黙っておられた。
罪人「ただの、猟銃だ」
帰蝶「狩猟銃…」
罪人「それに、」
ぐるりと集まった家臣らを見渡し、
「大半が銃に振り回されて、終いだろうよ」
どうやら異国体格身長差を言っているようだ。
小柄日本人に四尺鉄砲(120㎝程)は扱い辛い。
信長「ならば、作れ」
罪人「俺は鍛冶職人じゃねぇ、出来ねぇものは出来ねぇ」
信長「では、あの羅針盤は?」